チリ太郎の学校は先週から文化祭モードに入っていて、授業なども短縮授業になっています。
最終下校時刻は決まっているものの、文化祭準備などを理由に延長申請などをして、帰宅時間が普段より1時間程度遅くなったりするのが常です。
さして体力の無いチリ太郎ですので、遅く帰って来たときなどは見るからに疲れた様子。
普段なら晩御飯を食べようかという時間に帰宅するので早いところ晩御飯にしたいのですが、パタリと倒れてスマホをいじりだします。
まあ、文句は言いませんよ。
チリ太郎も学校の部活では最上級生ですので、いろいろと大変なこともあるでしょう。
また、本人がどう思っているかはわかりませんが、チリ太郎にとっては「最後の文化祭」になるわけですからね。とにかく、悔いが残らないようやり切ってほしいものです。
そんなチリ太郎の最後の文化祭ですが、所属の部活の出し物にほぼ「ベタ付き」のようなシフトになっているみたいです。
これ、チリ太郎が1年生の頃からそういう傾向があったのですが、もうね、ブラックバイトのようなシフト表なんです、チリ太郎の場合は。
よく言えば頼りにされている。悪く言えば体よく使われている。
もう少し言えば、「どうせ他にやることも無いだろ」というところでしょうか。
私も妻も、「もう少し他の出し物とか見て回ったら? 休憩時間をもらってさ」と勧めているのですが、チリ太郎には一般来場者のように文化祭見物をするという考えは無いみたいです。
もったいないと思う反面、まあ、出店する側に全力を注いでいるのだから、そういう青春もあるかなと思っています。
チリ太郎の学校では、例えば○○委員みたいな役職についたり、部活で幹部をしていたりという生徒は、往々にして多才な子が多いものです。そう子はいろいろな部活を兼部していたり、有志の団体の出し物に関わったりと、とにかく忙しい。
そこへ行くとチリ太郎、とにかくそういう多才さ、器用さみたいなものは皆無です。
また、人を引っ張っていくようなリーダーシップもなくて、逆に「使われる」ことが多いタイプです。
偏差値の高い学校ですと、「未来のリーダーを育てる」みたいな教育方針が掲げられがちですが、要するに、「そうじゃない」タイプなのですよ、チリ太郎は。
でも、当然のことですが、偏差値上位校にだってこういうタイプの子はわんさといますよね。
私は世間の人とお話しする際には、
「残念ながらうちの子はリーダータイプではなくて…。ひたすら地味なんですよ。」
なんて言いますが、実際にはチリ太郎の特性と実力をものすごく評価しています。
社会に出るとよくいるじゃないですか。
余計なことは言わず、黙々と仕事をこなしてくれる人。
自ら進んで歯車になることを厭わない人。
こういう人材こそ貴重なのです。
皆がリーダーになる必要もありませんし、第一、自らをリーダーと勘違いして不平不満ばかりの人なんかいたら、戦力になりません。
そんな無用な仕切り屋になるぐらいなら、バックアップに専念してくれる人の方がありがたい。いや、そういう人にいてもらわないと困る。
私はリーダーが求められる時代だからこそ、それとは真逆の「奉仕者」にもリーダーと同等の価値を見出すべきだと思っています。
だから、家ではチリ太郎のことはすごく褒めています。
お世辞じゃなくて、本気で褒めます。
まあ、私から見ればチリ太郎は本当に「すごい奴だ」なので、それはごく自然なことなのですけどね。
地味で受け身なんだけど粘り強い。
皆から頼られているわけではないけど、多分、いないと誰もが困る。
面白いことを言わないけど、大口を叩いたり、嘘をついたりしない。
目立つことをしないけど、人が目立つことに嫉妬しない。
明るく社交的な性格ではないけど、表裏は全く無い
リーダーとなるには足らない部分が多いのですが、
社会人として生きていく上で大事な要素は全て備えている気がします。
社会人になったら、最後に笑うのはこういうタイプの人だと思っています。
何よりね、
我が子の大切な個性ですから、当然のごとく認めて、その子に合った未来を想像しながら最大限期待したいじゃないですか。
そんなチリ太郎の最後の文化祭は明日からです。
思い出に残る開催になるとよいけど。