青ティが立てた併願スケジュールは、当然チリ太郎本人の承諾ももらっています。
しかし、多くの子は「第1志望しか眼中にない」って傾向ありますよね。
チリ太郎には一通り併願校の説明などをし、実際に説明会や学校見学会に足を運んだり、動画を見せたりしています。
しかし、やはり駒東以外の学校のことはよく理解していません。
青：「チリ太郎、おかさんが栄東の出願してくれたよ。」
チ：「あぁ、いつだっけ？」
妻：「1/11と1/12だよ。本当に大丈夫かね？」
青：「ちなみに、まだ1/11の受験会場は決まっていません。」
チ：「そうなの？」
青：「受験者数が全国で一番多い学校だからね。会場が栄東だけでは収まらずに系列校も含めて3ヵ所あるんだよ。」
チ：「どこにあるんだっけ？」
青：「前に合不合で行ったじゃない。埼玉の大宮だよ。忘れた？」
チ：「覚えてる。」
青：「じゃあさ、栄東中学は埼玉にある以外で、チリ太郎の受験予定校とは明確な違いがあります。さて、何でしょうか？」
チ：「・・・？？？・・・。」
青：「ブーッ！ 答えは『共学校』です！」
チ：「あぁ、そうか。他の受験校は男子校ばっかりなんだね。」
妻：「今さら何言ってるの。」
青：「チリ太郎が女子のいる共学校が良ければ、まだ変更可能だよ。」
チ：「いや、別にそういうのはないけど。」
青：「チリ太郎は男子校の方が合うかなって思って、併願校選ぶときに勝手にチョイスさせてもらったんだけど。男子校と共学の違い、つまり女子がいるかいないかの違いはさ、チリ太郎が周りからどう見られるかって点で大きく影響するからね。」
チ：「そうなんだ。あんまりわからないけど。」
青：「例えば、チリ太郎が何日かお風呂入らなくて、髪の毛がゴワゴワからシトシトに変化して、さらに何日かたって、ネバネバから怪しい光沢を帯びるようになったとするじゃない？」
チ：「ああ」
妻：「『あるね』みたいに納得すんじゃないよ！」
青：「そういう時、共学校で女子がいると確実に『チリ太郎ってなんかキモくて臭そうじゃない？』って言うよね。」
チ：「そんなこと言う人いるかなぁ…。」
妻：「表立って言うんじゃないよ。そういうのは陰で言われるんだよ。」
青：「でも、男子校だと『風呂に入らないとどうなるか実験してるんだよね』って言えば、周りからちょっと凄い奴だって思われたりするもんだよ。」
妻：「ずいぶん極端な例だな。アウトになる確率も高いと思うけどね。」
チ：「そうなんだ。」
青：「まあ、男女で見る視点が違うし、大切にする部分が違うからね。」
妻：「でも、栄東で特待なんか取れるようなら、いっそそっちに通ってもらっても構わないよ。」