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ここからの逆転は

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都立受検の方も、もう50日を切りましたね。
チリ太郎もあと1年+50日ということですから、緊張感が高まります。

来年の今頃を自分はどういう心境で迎えているか。チリ太郎はどうか…。

よく、

「中学受験生は最後の1日まで伸びる」

って言いますよね。

このようなキーワードで検索すると、

「最後まで伸びる子の特徴」

とか、

「逆転を引き寄せる方法」

だとか、

いろいろな記事が見られたりします。

実際、最後に伸びる子っていると思いますし、逆転合格を勝ち取る子だってごまんといると思います。

ただ、仮に私が1年後の今を迎えていたなら、最後の大詰めで神頼みのようにネットに溢れる言葉に踊らされたり、心を惑わされたりしたくありません。
親も子供も、考えはできるだけシンプルにすべきだと思います。

それでも不安であるなら、相談すべき人も限定した方がよいですね。
当然、塾の先生、受験勉強をずっと見てもらってきた先生が1番手になると思います。
それ以外の人のアドバイスを聞く理由が思いつきません。

さて、考えをシンプルにと申し上げましたが、私は具体的に次の2点だけかなと思います。

1.心身の体調管理
体調管理というと、風邪やインフル、睡眠時間などが思い浮かぶと思いますが、逆に、それ以外のことが軽視されがちですよね。
子供の不安を取り除いたり、やることに集中させてあげたり、直前の段階で「やり切った」という達成感を持たせたり、実は考慮すべき事項って多いと思いますし、そうした心理面が直前期の勉強や試験に大きく影響すると思います。

最後の最後で実力を発揮できなければ、「直前の伸び」もなにもありませんからね。

逆に、試験期間を良い心身の状態で迎え、実力が発揮できた人の中から、「最後に伸びた」といえる人が出るのだと思います。

2.目標の設定とスケジュール管理

「最後まで伸びる」ことを信じてひたすら勉強するにしても、ここを無目的に量だけこなしたのでは効果が薄い気がします。
頑張るにしても、残り50日しかないのですから、「その期間で達成可能な目標」を「計画どおり確実に遂行」するのがよいかと思います。
その際、偏差値的に足りてないからといって、合格できる水準から目標を設定するのではなく、「短期間にこなせて、最も有効な範囲の目標」とすべきだと思います。
何が最も有効であるかは、塾の先生に相談すべきだと思いますね。

場合別のイメージとして、

(1)目標校に偏差値が足りている人は、全体的に軽い総ざらいをするか、少し苦手意識のあるところを範囲を絞って復習。
(2)目標校の偏差値ボーダーあたりの人は、最も伸びしろがある教科に絞って復習。
(3)目標校の偏差値に足りていない人は、伸びしろがある教科、単元がけっこうあると思いますので、それを全部やろうとせず、その中から最も効果がありそうな内容に絞って勉強を進める。

という感じかと思います。

(3)の人が(2)や(1)の人を抜いていくのが、「直前で伸びた人」と言えるのでしょうが、それに際しては、「課題がはっきりしている人」の方が手がつけやすいでしょうね。
また、「その課題を短期間で克服する」ことが必要になります。

いずれにしましても、
もし私が来年の今を迎えていたなら、まず、

塾の先生と作戦会議をして、
最も伸びしろのある教科、単元を洗い出して、
チリ太郎が無理なく取り組める課題の量を設定して、
その課題に集中させ、余計なことには手を付けないようにさせると思います。

逆転のストーリーというのは、意外と、計算に裏打ちされた内容を計画どおり実施することから生まれるのではないかと思います。

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