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聖光半端ないって!

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2024年前期の大学受験結果の中で、毎年恒例の東京大学合格者ランキングが公表されていますね。
相変わらず国立高校のデータが反映されるのに時間がかかるようで、確定結果とは言えませんが、世の中は速報段階からニュースネタを探すものです。

実績ある上位校の中で順位に変動が出ることはままあることで、そうした順位変動から同学校の取り組みを論じるというのは、話題として面白いものです。ただ、そこを深掘りすることにはあまり意味がなさそうな気がします。
偏差値表なんかもそうですが、なんだか株式の値動きについてアナリストの解説を聞いているような気分になり、「それは後付けでしょ」と言いたくなります。
もちろん、記事として執筆するからには、後付けだろうとなんだろうと、「解説」らしきものを添えなければならないのでしょうけどね。

さて、そんな中で、2024年受験で最も注目を浴びたのは神奈川御三家の「聖光学院」かなと思います。
学校別東大合格者ランキングではついに合格者100名の大台に乗っての2位、現役合格率も高く、灘や筑駒とそん色ないレベル。(率的な部分では開成を超えていると言ってもよいでしょうね)
ただ、そうした数字の変動だけをもって何かを語るのは、冒頭で書いたように「ナンセンス」であり、聖光学院は何十年も前からとっくに「すごい学校」です。

今回の東大合格者増とセットで聖光学院が(再)注目されたのは、所謂「塾いらず」でこのレベルという点でしょうかね。
このあたりは数字的な根拠はないのですが、聖光学院はレベルの高い授業と進学指導で進学実績を上げてきており、保護者から見たら「夢のような私立進学校」だというわけです。

この点、私も大いに同意しますし、素直に「聖光すげぇ!」「半端ないって!」と言わざるをえません。

子の中学受験を経験した保護者の立場からしますと、保護者って、表向きは否定しつつも、子が高偏差値の中学校に合格したら「誇らしい気持ち」を持つと思います。
ただ、そこから数年もすると、「このレベルの中高一貫に入ったのだから、大学受験では少なくともこのレベル以上は…」という、なんとも言えない重圧を感じたりすると思うのです。

持たなくてよいプライドだと思うのですけどね、でも、持たされてしまいます。

表では「自由な学校で青春を謳歌して欲しい! 今しか得られない経験をして欲しい!」

と言いつつも、内面では

「とはいえ、大学受験では中高のレベルに見合ったところに進学してね」

という、決して人には言えない思いを抱いていると思うのです。

ですので、後者の期待に応えてくれる学校というのは、保護者のニーズドンピシャなんですよね。
まして、通塾を前提にしないなんて、もう夢というか、神ですね。

まあそれで、こうして実績が上がり賞賛する者が増えると、

「聖光学院と言えば管理型の学校。そういう学校が進学実績を上げ人気を得ていくのは、多感な中高生を育てる上で好ましい傾向なのか?」

などと疑問を呈する声が聞こえてきます。

でも、どうなのでしょうね?

私は聖光学院のことはよく知りませんし、あまり言うべきではないのかもしれませんが、

あのレベルの学校が「管理型」の学校に括られるなんて、本当ですかね?
多分、「麻布と比較すると」とか「栄光と比較すると」という話であって、内情はかなり自由な学校なのだと思いますけどね。

少なくとも、「受験刑務所」のようなところでないことは間違いないでしょう。

張り合うより素直に見習った方が利口というもので、良いところは他の学校も見習って、学校間でも切磋琢磨してほしいと思います。

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