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最上位を目指すにしても大いに疑問

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昨日、TVer(ティーバー)の見逃し配信で「ザ名門校日本全国すごい学校名鑑 新春!がんばれ!中高生スペシャル」を視聴しました。元はBSテレ東でやっている番組です。

2時間特番でしたので、まだ半分しか見ていないのですけどね。

この番組を見ようと思ったのは、番組の中で「灘と筑駒を目指す子供の密着取材」があり、それに興味を惹かれたからです。
もちろん、それ以外にも全国の学校の文化祭、校外学習の取材や、有名校校長の対談など盛りだくさんの内容なのですけどね。

そもそもこの番組で指す「名門校」というのは高校を対象にしており、学校紹介も高校目線ですし、取材対象も高校生です。
ただ、以前、この番組で駒場東邦が取り上げられた回があったのですが、中高一貫校を取り上げる場合は、中受生が見ても大変参考になる場合があります。

あっ、それで、冒頭の「灘と筑駒を目指す子供の密着取材」を見た感想です。(この取材は中受生が対象です)

希学園の生徒さんだったのですが、日々の勉強スケジュールが強烈で、ちょっと引いてしまいました。
ある日の例ではあるものの、17時から22時半まで授業、終わった後も塾でいろいろあり、30分程度の道のりで帰宅した時間が0時前でした。
希学園の先生も、関西特有の濃密さみたいなのが全面に出ていて、多分、中受家庭の目線から見ても、多くの方が

こっ、濃いねぇ…。

という感想を持ったことでしょう。

まあ、何と言いますか…

最上位を目指すということはそういうことなのかもしれませんし、それをこなせる子が最上位を目指せるのかもしれません。
カメラが回っているところでは、取材対象のお子さんが疲弊しているようには見えませんでしたので、そこは救いでしたね。

テレビ的にはある程度インパクトが無いと取り上げる意味が薄れるのでしょうが、最上位を目指すにしても、これを典型例として捉えられてしまったら、相当な誤解があるなぁと感じるレベルでした。

少し気になったのは、

取材対象のお子さんの親御さんが夫婦揃って、

「世間的に見れば異常ですよね…。でも、本人が決めたことで頑張っているので応援してあげたい」

みたいな感想を語っていたこと。

「世間的には異常に見えるかもしれないけど、我が家の中では正常」という判断なのですかね…。
それとも、「やや行き過ぎかもしれないけど…」との負い目があるのか…。
私は後者のようなニュアンスを感じました。

もし少しでも負い目があるのだとすれば、「正常な範囲で努力させる」という風に持っていけないのか? 持っていかないのか?
普通に子を持つ親として気になってしまいます。

最上位を目指すという目標を持ったときから他に選択肢が無くなってしまい、少しの異常には目を瞑ることにした。

私にはそのように見えました。

中学受験において大手塾はとても信頼できます。
しかし、そのスケジュールに合わせすぎて、日々の生活が歪になっていると感じたら、それを修正できるような選択肢が欲しいですね。
保護者の良識というより、業界の構造的な問題なのかなぁ…。

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