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過去問演習のセオリーは

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10月に入り、中学受験生はそろそろ過去問に取り組み始める時期ですかね。
サピックス生などは夏休み中のもっと早い時期から始めているなんて話を聞きますが(いわゆる「有名中」とか「電話帳」とか言われるやつですね)、本命校の過去問はもう少し実力がつくまで大事に取っておくのがセオリーでしょうか。

過去問への取り組み方、受験勉強への取り入れ方は、拘りをお持ちのご家庭が多い印象です。
取組む時期、取り組む時間、何年分取り組むか、問題用紙や回答用紙の印刷方法、実施した後の答え合わせや復習等、いろいろ拘るポイントがあります。

我が家の場合は早稲アカのNNに通っていたため、本命校の過去問はその指示に従って定められた時期に実施して答案をアプリから送信。5年分ほど取り組みましたが、採点は塾側がしてくれますし、親は子供に過去問をやらせることと、アプリで取り込むという限られた苦労で済みました。そういう意味で、拘りの持ちようもなかった印象があります。

まあ、拘りがあるとすれば、

「そこまで神聖視しなくてもよいかな」

ということぐらいですかね。

過去問は10年分とか15年分とか、限られた量しかありませんので、「貴重な1年分を無駄なく血肉とせよ」と言わんばかりに教材として、あるいは模試として、大切に大切に扱う人がいます。

一方で、これは塾の先生が過去問の成績が振るわなかった生徒にかける言葉の定番ではありますが、

「過去問と同じ問題は本番では出ない」

というのも事実です。
裏を返せば、過去問の成績が良いことは順調度の目安になるものの、模試の判定同様に、

「何かを保証するものではない」

ということですね。

私は過去問の取り組み方も子供の性格に合わせた方がよいと思っています。

チリ太郎の場合は、普段の模試でも答え合わせをほとんどしない子(つまり、やりっぱなし)であったため、過去問の答え合わせに縛り付けたり、同じ過去問を何周もさせるということはしませんでした。
ご存じのように、過去問の答え合わせや復習は、テストの制限時間以上に時間がかかります。
ここに時間を取られることを嫌う子がいますが、チリ太郎はまさにそんな子でした。(私はよく、「満点取れば復習時間はゼロでよくなるよ」と声掛けしていましたが)

そういう意味で、もしかしたらもったいない過去問の使い方をしていたかもしれませんし、受験勉強の王道からは少々外れた指導であったかもしれません。

ただ、こんな例えにしたらわかりやすいかと思います。

私は小学、中学生の頃、サッカー部に入っていたのですが、練習メニューを皆で決めるのに、ミニゲームを入れると先輩や先生に怒られるのですね。
曰く、「基本練習を疎かにしてゲームばかりしても上手くならない。ミニゲーム禁止」と。

確かに、ミニゲームはドリル練習に比べれば、1人がボールに触る時間が少なくなりますし、意識を持ってやらないと練習効果は薄くなります。
ただ、昭和の部活の話なので、本心から技術の向上を考えというより、

「楽しいばかりの練習は練習にならない」

という決めつけに基づく指導であった気がします。

(現代の指導では、「楽しむ」という要素も取り込んだ練習メニューになるよう、工夫がされていると思います)

小学校6年生ぐらいの子供なんて、

「テストや問題を解くのは楽しいけど、丸付けや見直しは嫌。ダルイ」

と思う子が多数だと思います。

もちろん、高校生になってこんな姿勢だと大学受験は乗り切れないと思いますが、勉強に対する心構えができていない小学生に、「あるべき論」だけで押し通すのは難しいですよね。

ですので、我が家の場合は「楽しい方」に振り切って、見直しなどは「最小限で良い」ということにしていました。
そのようにすると、得意教科やよくできた教科はある程度自発的に見直しします。
そして、不得意だったりできの悪かった教科は見直ししたがりません。
そこで一工夫して、全ての見直しをさせず、間違えた問題の中で「これは」と思うものだけ声掛けをしていました。
これが我が家のスタイルでしたね。

素直な子、真面目なタイプの子は塾でも家庭でも、言われたことをこなしてくれます。そういう子は特に心配をすることはありません。
しかし、全ての子がそういうタイプではないので、指導方法は柔軟性を持たせるべきかと思います。少なくとも、親の姿勢としては。

そして、結局どういう方法が最良なのかというと

(小学生については)その子が楽しんで取り組める方法、ストレス無く取り組める方法。
これが将来のことを考えてもベストな指導方法なのではないかと思っています。

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