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ハイレベルな部活、そうでもない部活

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私は惰性でテレビを見るのが好きです。(妻は逆の性格です)

よく、〇曜日はこの番組を見て、なんとなくチャンネルをそのままにしていたら、この番組もほぼ見ているみたいなことってありませんか?(絶対見ようとは思っていないけど、気づいたら毎週見ているみたいな…)

日本テレビの「超無敵クラス」という番組(MCはかまいたちさん・指原さん)が我が家にとってのまさにそれなのですけどね。

先日、その「超無敵クラス」のあるコーナーで開成高校が取り上げられていたので、すかさず録画しました。(チリ太郎に見せるためです)

結果、録画したものを夜にチリ太郎と見ることになったのですが、そのコーナーでは、開成高校の「俳句部」の活動。俳句甲子園への参加の様子が取り上げられていました。

開成高校の俳句部というのは、俳句甲子園を何連覇もするような強豪です。
ちなみに、「俳句甲子園」とは、俳都松山(愛媛)で夏に開催されるイベントです。
全国の地方大会等を勝ち抜いたチームが決勝大会に集まってくるのですが、単に俳句を詠むだけではなく、お互いが作った句についてディベートのような討論を行い、それも含めて勝敗が決まるルールで、そこに対戦要素があります。
(俳句といえばTBSのバラエティ番組「プレバト」が有名ですが、かなり前に同番組でも「俳句甲子園」のことが紹介されていましたね)

開成高校と言えば東大合格者数全国1位として知られる超進学高ですから、番組の中でも、そうした生徒の知性面にスポットを当てた紹介がされていました。
創作力もさることながら、ディベート部分も凄かったですし、生徒の個性もなかなか凄かった。
チリ太郎も俳句という馴染みの薄い題材ながら、楽しそうに番組を見ていました。

まあ、俳句に限らない話ですが、ある分野をテレビで紹介するのに、「バラエティのフィルターを通すと本質が歪められる」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
特に真面目にその分野に取り組まれている方こそ、思い入れの強さの分、そうした不満を感じるのではないかと思います。
しかし、私のような一般人はドキュメント番組などで見るより、圧倒的にバラエティ番組で見る方が楽です。(根が軽い性格なのでしょうか…)
この俳句甲子園の様子もとても強く印象に残りましたし、その証拠というわけではありませんが、チリ太郎も最後まで楽しみながら見ていましたね。

番組を見終わった後、「さすが開成」という至極当然の感想を持ちつつも、ちょっと捻って考える私の悪い癖が出ました。

番組の中では生徒が主役として編集されていましたが(そういう番組なので当然ですが)、この手の「ある分野の強豪校」には「優秀な指導者」が間違いなく存在します。
開成高校の場合も顧問の先生がおられますし、俳句甲子園の決勝に残るような学校はどこもそうでしょう。

野球の甲子園の強豪校にも名物顧問、名監督がいらっしゃいます。
書道パフォーマンス甲子園でも、マーチングバンド全国大会でも、常に上位に顔を出す強豪校には必ず専任の指導者がいます。
大抵の場合、そうした指導者はその人を主役としたドキュメント番組が1本作れるぐらいの経歴、知識と技術、ノウハウ、情熱をお持ちです。

そして、そうした指導者の指導を受けるべく、数十人、下手をしたら百人を超える生徒が集まってきたりします。
特定の分野の強豪校となり、その強さが維持される例というのはそういうパターンが多いですね。
悪い意味にとられたくないのですが、そこはもうその指導者が作り上げた「育成・運営システム」みたいなものが存在すると言って過言ではないと思います。
その指導の結果、その部は高校生の中では超ハイレベルな世界を経験することとなります。その様は、大人から見ても他の部活動とは明らかに違うと思えるほどのレベルとなります。

私は思います。
そうしたハイレベル指導の中に飛び込んでいくのも部活動であれば、未整備なところで試行錯誤するのも部活動である。
両者は結果だけ見るとレベルの違いが明らかなほど成果に開きが出ることでしょう。
でも、「どちらが良くてどちらが悪い」とは言えませんし「どちらが素晴らしくて、どちらが素晴らしくはない」とも言えないと思うのです。

例えば、「大阪桐蔭に入って甲子園を目指す」も部活であり、「県立高に入ったけど部員が足りないから、隣の高校と合同チームで地区大会に出る」も部活です。
同じものを目指しているとは思えないほど環境が違いますが、だからこそ「どちらが素晴らしくて、どちらが素晴らしくはない」とは言えません。
なぜなら、環境が異なりすぎるがゆえに、得られる経験も違い過ぎるからです。

超一流校で全国のライバルと競う経験
部員の勧誘と他校との調整事に奔走する経験

その子の将来のどこにどう生きるかわかりません。

大人が同じお金を出して習い事をするのであれば、ハイレベルで整備された環境一択ですが、これから60年も70年も生きる高校生が身を置くのであれば、両極端な例ですが、どちらもアリですね。
それが教育ってものかなと思います。

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