今回は先日チリ太郎が受験した「全国統一中学生テスト」について書きます。5/28に受験し、6/4には結果を受け取っています。
まずは簡単に試験当日のチリ太郎の様子から。
試験は8:45集合で8:50からガイダンス、9:00から試験開始で英→数→国の順に各60分の試験。(間に10分の休憩を挟みます)
チリ太郎は放っておくと休日は10時ぐらいまで布団から出てこないタイプなので、前日に話をして「朝は会場近くの喫茶店(コメダ)に行って家族で朝食を食べ、会場までは私が付きそう」ということにしました。
「8時前には家を出るから、遅くとも7時半には起きてね」というスケジュール感です。
中学2年生で中学受験の経験(通塾の経験)があるのであれば、試験会場まで親が送っていく必要はないのですが、チリ太郎が道に迷わないか心配ということと、私自身が最寄りの「東進ハイスクール」がどんなところか知りたかったのでついていきました。
チ:「いつもお世話になっている東進さんですね」
青:「えっ、チリ太郎、東進なんて1回も行ったことないでしょ」
妻:「消しゴムだよ」
そう、チリ太郎の学校の校門前ではよく東進ハイスクールがチラシを配布しているのですが、そのチラシにペンとか消しゴムがついているのですね。
チリ太郎は新品の「東進消しゴム」を5~6個は所有していて、なんだかわからないけど親近感があるようです。(この点は東進の狙いどおりのような…)
試験は12時20分に終了し、チリ太郎は13時前には帰ってきました。
青:「試験はどうだった?」
チ:「ちょっと、時間が…」
青:「中受の時の模試の感想と似てるね。そこは相変わらずかな」
チ:「そうじゃなくて、問題を解くのに時間が区切られてたの」
試験の問題用紙を見せてもらって理解できました。
各教科の問題が「基礎」「標準」「難関」という括り(英語のみ+「リスニング」)になっていて、それぞれに制限時間が設けられているのです。
チリ太郎曰く、その時間内に該当部分のみを解くことができて、早く終わってもやり残しを戻って解いてはいけないと説明されたそうです。
なるほど、これが「全学年統一部門」だけの仕様なのかどうかはわかりませんが、このやり方なら簡単な問題に時間をかけすぎて後半の問題に手つかずということは起こりません。
そういう「時間の使い方による回答の偏り」が少ないとすれば、ある程度受験者の「学力」が正確に反映されるかもしれませんね。
受験者は窮屈に感じるかもしれませんが、私はよい方法だと思いましたね。
さて、そんなチリ太郎の成績です。
全国統一中学生テストの結果は受験会場に直接取りに行くのが基本で、郵送を希望すると「+500円」という案内になっています。
この仕組みから、
妻:「受験校に結果を取りに行ったら、もれなく塾に勧誘されるんじゃないか?」
と警戒心もありましたが、実にアッサリと結果のみをいただきました。(封筒にチラシが入っている程度)
チリ太郎の成績は以下のとおり
英語:103/200点 学年別(中2)偏差値:41.8 全受験者偏差値:45.1
数学:181/200点 学年別(中2)偏差値:60.5 全受験者偏差値:69.3
国語:165/200点 学年別(中2)偏差値:62.8 全受験者偏差値:65.5
3教科:449/600点 学年別(中2)偏差値:55.7 全受験者偏差値:61.1
いろいろな面で意外に思ったのですが、全体としてはよく出来ていると言えると思います。
意外に思ったのは、「国語の点数が良かったこと」ですね。
もちろん、英語や数学に比べれば国語というのは履修単元みたいなものが曖昧なので、中2と中3で実力差が顕著には出ないものだと思いますが、まさかあのチリ太郎が「できる部類」に入るとは思いませんでした。
まあ、私はこの国語の好成績は「マークシート」のおかげだと思っていますけどね。
それで、簡単にチリ太郎の結果を使って全国統一中学生テストの全学年統一部門がどんなテストなのかということを考察してみたいと思います。
まず気づく点として、全ての教科で「全受験者偏差値」より「学年別(中2)偏差値」の方が低く出ています。
おそらく、中1で全学年統一部門を受験する場合も同様だと思うのですが、中1や中2で「全学年統一部門」を受けるような子は、それなりに優秀な子が受けているということです。
あたりまえですけどね。
そして、これは分散とかも関係するのでしょうから一概に言えませんが(実は全く理解せずに言っていますが…)、偏差値の開き具合から考えると、「数学」に関しては特に自信のある子が「全学年統一部門」を受験しているであろうことがわかります。
この点はおそらく、東進スーパーエリートコース(https://www.toshin.com/mat/)の子たちが大きく影響を与えているのではないかと想像します。
「英語」に関しても先取りをしている子や帰国子女の子が多いので、「数学」と変わらない傾向があると思っていましたが、結果を見る限りそれほどでもありませんでした。
そういう層は「英検」などの方に注力しているので、中学生テストにはあまり参加して来ないということでしょうかね? これもこのテストの傾向と言えば傾向ですね。
結果を見たチリ太郎は特に喜ぶでもなく、
チ:「うん、英語が課題ってことね」
と生意気にもクールな対応でした。
本人はまだわかっていないようですが、そうして恰好つけるのは「全体的に良い成績だったとき」にすべきですよね。
英語の偏差値がもう10ほど高ければよいのですが、この偏差値では却ってダサくなってしまいます。