先週、「東大駒場リサーチキャンパス公開2023」というイベントを見学してきました。
https://komaba-oh.jp/
東京大学の「生産技術研究所」や「先端科学技術研究センター」がある駒場Ⅱキャンパスが会場となっていて、普段は立ち入ることの出来ない研究室内部の見学や、世界トップクラスの研究者たちの研究成果などに触れられる年に1回のイベントらしいです。
まあ、東京にある程度の期間住んでいる私ですが、こんなイベントが定期的に開かれていることを初めて知りましたね、恥ずかしながら。
このイベントを知るきっかけとなったのは、チリ太郎の学校の校外学習です。
チリ太郎の学校で学年固定で実施されるイベントかどうかは不明ですが、校外授業の中に東大構内でOBの先生の講義を受ける機会あり、その実施日が「東大駒場リサーチキャンパス公開2023」の開催日と重なっていたのです。
「東大で開催される授業の後、自主的に『東大駒場リサーチキャンパス公開2023』を見学して帰ってもいいですよ」というお膳立てが整った案内チラシを持って帰ってきまして…
青:「へー、東大で特別講義を受けるなんてすごいね」
妻:「そうなんだよ」
青:「んっ? このリサーチキャンパス公開ってイベント、一般人にも公開しているみたいだね。つまり、このイベントを狙って授業を組んでいるのかな」
妻:「まあ、そうだろうね。あのチリ太郎さんが興味を持つかどうかわからないけどね」
青:「まあ、チリ太郎さんが興味持たなくても、僕は見に行ってみたいなぁ。東大って1回行ったことあるはずなんだけど、ほとんど記憶に残っていないしね。」
チリ太郎に聞いてみたところ、
チ:「まあ、見て帰ろうかな」
ということでしたので、私も(妻も)便乗して参加登録をしたものです。
ちなみに、リサーチキャンパス公開は参加無料ですし、オンラインで参加登録さえすれば誰でも参加できる感じでした。(事前締切の案内もありませんでしたので、当日登録でも可能だったと思います)
さて、当日の朝、
青:「チリ太郎、今日はおとさんもリサーチキャンパス公開に行くのだけど、一緒に見て回る? それとも一人で見て回る?」
チ:「まあ、一人で見て回ろうかな」
青:「じゃあ、現地で見かけても他人のフリをしておくね」
ということで、チリ太郎と遭遇するかもしれない中、私と妻は駒場Ⅱキャンパスをうろついてみました。
会場は広々としたキャンパスです。
文化祭とは違いますので参加者でごった返すという感じはなく、適度に空いていて参加者にとってはよい環境でした。
子供連れの家族も多数いらっしゃいますし、一番多かったのは中高校生の参加者ですかね。おそらく、地方も含め、この日に合わせて修学旅行的なイベントや校外学習の予定を組んでいるのであろうことが想像できました。
各研究室の紹介ですが、見栄えのする大型実験機器などがある実験室は低層階に多かったので、素人が体験などを楽しみながら科学と触れ合うには同エリアだけ見て回れば十分という感じでした。
逆に、建物の上層階は学会のポスター発表的な展示が多かったので、他大学の大学生が東大の研究室を表敬訪問しているようなシーンに多数出くわしました。(私など、完全にお呼びでない雰囲気でした)
全体を軽く見て回った感想としては、
・小中学生でも楽しめるイベントではある
・ただ、高校生ぐらいの知識がないと興味の持ちどころが難しい発表が多い
・東大のキャンパスにお邪魔して研究者とお話ができるというのはかなり有意義なことだけど、興味を持って見学・質問できる人に最も恩恵があるイベント
という印象でした。
(私は学はありませんが、興味の幅は広い方なのでそれなりに楽しめました)
現地でチリ太郎を見かけました。
後で聞いてみたところ、スタンプラリーでクリアファイルをゲットしたそうです。
説明員と話していたり、ポスターを熱心に眺めたりもしていましたが(遠巻きに見ていました)、まあ、普通に考えて中学生には少々難しい内容だったと思います。
チリ太郎の学校は東大進学者もそこそこに多い学校ですが、いわゆる私立難関中高一貫校の中に入ると、「超優秀な学校」というより「東大の好きな学校」という印象を受けます。
「優秀な子を集め、優れた教育を施し、優秀な生徒を多数東大に送り出す」というより、「なんだか東大に親近感、憧れを持つ子が多くて、学校自体も東大が大好き。結果として東大受験者も多く、進学者もそこそこ多い」
みたいな印象ですかね。(誤解を招く表現かもしれませんが)
まあしかし、私の高校時代を考えると、大学にキャンパス見学に行ったことなどありませんでした。
田舎で近くに大学があるわけでもなく、また、わざわざ見に行くほど意識も高くなかったのですね。
それが、これだけ近くにキャンパスがあって、見学できる機会などが設けられているのであれば、中学受験と同じように、1回、2回と訪問した大学に知らないうちに興味・親近感を持つというのはあたりまえのことかもしれませんね。