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プレイバック2/1⑥最終話 ~歓喜と安堵~

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2/1から一夜明けた朝、私はいつもより早く仕事に出かけました。
もしチリ太郎が駒場東邦に合格出来ていたら、午後から休暇を取って合格証と入学手続き資料の受理に立ち会うつもりだったからです。

当日、チリ太郎は午前中に桐朋中学の試験に出かけ、試験の間に合否を確認した妻が、お迎えのときにチリ太郎に合否を伝達する段取りでした。
合格ならばお昼ご飯を食べた後に駒東へ移動し、合格証をいただだきます。
不合格ならばしょんぼり家に帰り2/3の海城受験に向けて準備する予定でした。

ただ、今思い返してみると、2/1AM受験を終えた後の解放された雰囲気からして、もし2/1が不合格であった場合に2/3の海城に向けて万全の準備ができていたかというと、かなり難しかったかもしれませんね。
ある意味、全てが終わったと思っていたところからもう1度エンジンをかけ直すわけですから、なかなか容易なことではありません。

最低限の緊張感を維持するという意味では、2/2に試験日程を入れておくことはかなり重要であると感じました。(全然入学意思がないみたいで失礼な言い方ですが、桐朋中学は入学意思のある有力な併願校でした。)

親の方の事情としては、駒東に合格するのがAルートとするなら、
Aルートの先には2/3に筑駒にチャレンジ受験するかしないかの選択肢しかありません。
一方、不合格のBルートの先には、2/2桐朋受験と2/3海城受験、それぞれの合否結果により入学手続きを判断しなければならない複雑な分岐が待っています。(2/2朝の時点で、都市大付属には合格をいただいていました。)
親の方も結果を受けてネジを巻き直さなければなりません。

駒場東邦の合格発表日時は2/2の9:00です。
これは御三家などと比較すると格段に早い発表で、親としても大変ありがたいことです。
1日以上待たされると、その間に余計なことを考えがちですので。

私も妻もこのような機会は初めてのことで、自分自身でもその時どういう心境になるのか、予想がつきませんでした。

その時を迎えての私の心境を書くなら、

9割ぐらい「合格しているだろう」という思いがあるものの、
残り1割が起こった場合の恐怖がそれをはるかに上回る心境というのでしょうか…。

まあ、一言で言うなら

「不安で仕方ない」

心境です。

多分、どんなに合格確実と言われる子の親でも、一発勝負の学校の入試では最終的に同じ心境に至るのだろうと思いました。
(不合格の可能性は、ゼロにはなりませんからね。)

冷静なつもりの私でしたが、

青:「ブログを書いてるから、私がどんな心境で確認ボタンを押したかとか、そういうのも事前に決めておかなきゃな…。さて、どんな心持でボタンを押そうか…。自信がないわけじゃないけど考えがまとまらないな…。そうだ! もういっそ、スマホゲームの課金進化合成のボタンを押す心境でボタンを押そう。そして、『中学受験はやはり課金ゲーだった』というオチの記事を書こう…。」

青:「いや待てよ、課金ゲーの進化合成90%は驚くほど外れるじゃん…。あぁ、もうどういう気持ちでボタン押すのかなんてどうでもよくなってきた…。」

という具合に、職場で一人迷走していました。

一方妻は…

妻:「前夜から胃が締め付けられるように痛い…。これはプレッシャーのせいなのか…。」

という具合に、身体にまで不調が生じていたようです。

私の方は最終的に、

青:「えぇぃ、ままよっ!」

と特に考えをまとめることもなくボタンを押しました。

結果は既報のとおりで、

「合格おめでとうございます。」

のメッセージでした。

駒場東邦の通知画面

駒場東邦の結果はこんな表示でした

その一瞬は、喜びよりも安堵という一言がふさわしい心境でした。

その次に、

「チリ太郎、合格報告を聞いてどんな顔するのかな。柄にもなくガッツポーズとかしたりするのかなぁ…。」

と思いました。

私の予想では、派手なリアクションは無く、ホッとした表情でニコッと笑うのかなと思っていました。
しかし、妻に聞いたところでは、妻が合格画面の表示されたスマホを見せたとき、

チ:「おおぉおー!」

と言いながら画面を見て喜んでいたそうです。

その場に立ち会えなかったのは残念でしたが、チリ太郎の中でも格別に気になる結果であったことがよくわかりました。
大好きなゲームをやっているときですら、そういうリアクションは見せませんので。

その後、駒場東邦で妻とチリ太郎と合流。
午後2時半頃でした。

他の方はあらかた合格書類の受取を済ませていたのか、我々が書類を受け取った直後に受け渡し場所の撤収が始まりました。
(みんな、早いな…。)

講堂入口のところに合格番号の掲示がありましたが、合格者は漏れなくその前で記念写真を撮っていましたね。
少し驚いたのは、学校側のカメラマン(?)がいらっしゃって、写真を撮ってくれていました。
チリ太郎の前に撮影していたお子さんのときには、合格番号を指さすお決まりのポーズをとろうとして合格番号が少し上の方だったのですが、

カ:「よし、ちょっとジャンプしちゃおうか」

みたいな声掛けをされていて、もしかしたら民間業者の方なのかもしれませんね。
あの写真、入学後にいただけたりするのでしょうか…。(聞きませんでしたが)

と、2/1のプレイバックをしていて、気づいたら2/2の出来事になっていました。
この後の出来事についてはまた何かの折にお伝えできればと思います。

「プレイバック2/1」の連載をこれにて終了したいと思います。

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