先日、チリ太郎の同級生のお母さまとお話をしている中で、「合格体験記」の話題が出ました。
家に帰って改めて学年だよりをよく読んだら、夏休み前にチリ太郎の学校の直近の受験学年の合格体験記冊子が配布されていたみたいです。
うっかりしていました。
最近のチリ太郎は言わないと配布物を出してくれないので、保護者同士の横のつながり、情報交換がますます重要になってきています。
さてさてその合格体験記冊子ですが、中学時代は目にしたことがありませんでしたので、どうも高校1年生から配られるようになるみたいです。
掲載されているのは十数名名分ぐらいで、浪人生分の体験記も収録されています。
チリ太郎の学校は1学年240人程度ですが、ほぼ全員が大学受験していることを思うとかなり厳選されている感じです。
ただ、先輩ママさんの話では、年度によってページ数(収録数)が異なったりもするみたいです。
受験校は東京一科や医学部、早慶などの体験記が中心です。
ただ、中身を読むとわかるのですが、かなりいろんなタイプの受験生の事例が収録されています。
例えば、総合型で合格した方、逆転合格した方、海外大学併願の方、文転した方、…
もしかしたら、意図的にそうした参考になる事例のみを収録しているのかもしれないと思いました。
チリ太郎の話によると、学校ではこの合格体験記をホームルームの時間に読ませて、簡単に感想を述べるような機会も設けたらしいです。
中高一貫校は中3で中弛みしやすいという欠点はありますが、一方でこのように高1ぐらいから大学受験に向けた雰囲気づくりなどに取り組めるメリットがありますね。(高校受験の場合、入学後の1学期から大学受験の話はしづらいでしょうから)
私はチリ太郎に関係ありそうな理系の受験生分だけ読むつもりでしたが、気づいたら全員分目を通していました。様々な事例を収録しているので、読み物としても結構おもしろいと思いました。
校内実力テストや外部模試の成績・判定を表で載せている例もあり、その点は現役生にとってもかなり参考になりますし、あとは伝える内容が普通の合格体験記とは異なる印象があります。
塾関連の合格体験記ですと、同塾の広報資料としても利用されることから少し広めの読者を想定して書かなければなりません。一方で校内限定の体験記は、同じ高校の後輩のみを意識したメッセージになりますので、やっぱり世に出る内容とは少し違っているなと感じました。同じ学校の生徒が読むので、取り繕っても意味がありませんし、ある程度本音も出ますよね。そこが面白さに繋がってもいるわけです。
今回体験記を寄稿した生徒に限った話かもしれませんが、ある程度共通しているなと感じた部分があります。
・基礎固めはある程度の時期までに終える(苦手教科は場合によって戻って基礎固め)
・受験勉強を1つのイベントと捉え、ゲーム感覚のように自分を仕上げていくマインド
・ある程度の勉強時間はしっかりと確保
私は保護者目線で読んでいたのですが、少し自分自身の大学受験勉強とも重ねながら読んでいました。
まず感じたのは、
自分とは随分レベルの違う受験の話ですが、高2や高3の時点で到達しているレベルがかなり違うのだろうな
ということです。
私など、高校履修の教科って特に数学や英語はどこまでやっても終わりがないイメージを持っていたものです。しかし、最上位の大学に臨む受験生は、ある程度の範囲を基礎として認識していて、それを完璧にした上で2次対策をどこまで仕上げられるかという受験勉強をしているのですね。
重ねて言いますが、レベルが違います。
ただ、言っていることは理解できますし、それを実践できる子が中高一貫校に集まっているのだろうと思いました。
注:基礎を完璧にというのは、だいたい共通テストで9割から満点を目指すレベルでしょうかね。そんなレベルをイメージしています。
まあしかし、この合格体験記をチリ太郎も少しは読んだみたいなので、何か感じたことがあるのかどうか…。
敢えて聞きはしませんでしたが、順調であれば、そうした最上位レベルの大学受験にチリ太郎も2年後は突入していくわけです。
楽しみでもあり、心配でもあり、不安でもあり。
なにせ、親の方はもう完全についていけないレベルなのですから。