先日、チリ太郎の学校で文化祭が行われました。
今年は準備の直前段階でいろいろ困難があったようですが、文化祭自体は事前予約や参加対象を設けるといった制限は無く開催されました。その面では、一応、コロナ前に戻った形ですね。
世間的にはコロナに加え、インフルなどの蔓延状況は予断を許さない状況ですが、他の学校も概ね制限無しに戻っているようですね。(個別の出し物、企画単位では完全に戻り切っていないところもあるかもしれませんが)
チリ太郎の学校の文化祭には、小5の時には妻が、小6では私が付き添う形で参加しています。いずれもコロナの影響で厳しい事前予約争奪戦を経ての参加でした。
無事志望校への入学を果たし、昨年は保護者として参加しましたが、一般参加者の制限は残る状態でした。
チリ太郎も妻も私も、制限有りの文化祭しか知らないわけで、その点、もう3回も経験している文化祭なので、出し物や定番化している企画は熟知しているものの、少しのワクワク感がありました。
チリ太郎は掛け持ちしている部活・同好会等の当日当番をフルで入れているようでした。
企画に口を出すほどの積極性は無いのでしょうが、所属団体に貢献しようという姿勢が見られ、また少し成長しているなと感じました。
私は、個人的にいろいろと観点を設定して見に行こうと考えました。
1.制限が解除され、来場者層や混雑具合に変化があるか?
2.チリ太郎の様子確認
3.今まで見そびれていた企画等の見学
1つ目の観点はかなり楽しみにしていたところです。
コロナ下での開催では、参加者が小4以上の受験志望者と保護者1名という条件でしたので、子供と親しかいませんでした(私たち親子もそうでした)。
今年は制限が解除され、やはり親子連れが多かったのですが、一般来場者として同世代の他校生(女子含む)もチラホラ見られました。
昨年、見学で廊下を歩いていたら「女子がいないなぁ…」とつぶやいている生徒がいました(お母さんはいましたよ…)ので、その点は生徒もモチベアップに繋がったことでしょう。
青:「あまり多くはないけど、他校生も見に来るものなんだね。僕は見に行ったことが1回も無いな」
妻:「私は私立や都立の文化祭にも行ったぞ。進学した友達がいたから慶応の文化祭にも行ったことがある」
青:「でもさ、別学の学校に異性が参加するのはなかなかハードルが高いよね。実態としては、兄妹や彼女ぐらいじゃないと見に来ないと思うのだけど」
妻:「そうかもね。小学校時代の友達とか繋がりが残っていて、その層が来てくれるといいのだけどね」
2つ目の観点。
チリ太郎のシフトを大まかに聞いて、顔を出してみました。
チリ太郎、ある時間帯を少人数で切り盛りしていて、見るからに疲れている様子でした。
そこから時間を空けずに別の部へ移動し、移動した先でも前の疲労が抜けきらない様子。
青:「めっちゃ疲れてるじゃん」
妻:「ペース配分がわからないとこうなるよね。ある時間帯だけ配置人数が少ない場合もあるから、そこに嵌ると大変だね」
青:「シフト入れ過ぎてヘロヘロになっているフリーターみたいな感じだな」
妻:「いたね、そういう人。ヤル気は買えるんだけどね」
青:「しかし…、これは晩御飯のメニューを再考してチリ太郎を労わなきゃいけないね」
妻:「うむ。しかし今からでは間に合わないから、外食にしよう」
3つ目の観点。
今までは時間の制限や付き添いという立場などがあり、主に校舎内の企画しか見てこなかったのですが、今回は学内を広く歩き回ってみました。
例えば、校庭では運動部の体験企画などが開催されますし、中庭にはステージがあって、時間帯で様々なイベントを実施しています。
また、講堂でも音楽系のイベントなどがあるのですが、こうしたイベントはほとんど見学してきていませんでした。
青:「子供連れだと子供の興味のあるところが優先されるから、複数回見学に来ていても偏りが出るんだよね」
妻:「子連れだとあまり歩き回れないしね」
中高生の企画ですから、レベルはそれなりです。
でも、それはそれで気づきがあるのですよね。
「子供たちが一生懸命やっているから感動した」みたいな情緒的なことではなく、
うまくできているものも、そうでないものも「そうなる原因」があって、「未整備」「未完成」だからこそ、そこに気づけるというのですかね。
妻:「完成されたプロのものばかりに触れていると、当たり前に思ってしまうこともあるよね」
青:「そうね。実施主体も結構不安定・不確実な中でやっているから、こんなはずではと思うぐらい苦労することもあるんじゃないかな」
今年も見学に行けて、私なりに新たな気づきもあり、とても有意義な機会となりました。
チリ太郎の学校は、コロナで世の中が一番混乱していた時期でも、文化祭だけは中止をしませんでした。
苦労、困難があったと思いますが、そうした時期があって今があります。
私自身は中高時の学校イベントを重視していたかというと、そうではありませんでしたが、親になってみると、学校のイベント1つ1つに教育的な意味があり生徒の成長機会に繋がっていることがよくわかります。
チリ太郎には、学校行事を楽しみ、その中で成長していくような中高生活を送ってもらいたいなと思っています。