前回の記事でチリ太郎の学校の合格体験記冊子のことを書きました。
自分の中で大学受験について気づいたことがありましたので、もう少し続きを書いてみたいと思います。
合格体験記を書いている生徒というのは、基本的には目標の大学に合格している生徒、つまり結果を出せた生徒なわけです。
前回の記事でそれら生徒達の共通項みたいなことを書きましたが、能力面に関しての共通項があることに気づきました。
それは、
「俯瞰力」がある。という点です。
まあ、受験を終えて自らの学生生活や受験勉強を振り返って体験記を書いていますので、文章自体が客観的、俯瞰的になっている点はあたりまえかもしれません。
ただ、そういう部分を差し引いても、「ああ、おそらくこの子たちは、受験勉強のポイントポイントで自分のことをこう評価し、次の行動はこうだと判断しながら取り組んでいたのだろうな」ということが、よく読み取れる体験記が多いと思いました。
この点については、しかるべき時期にチリ太郎には伝えたいなと思いました。
自学であっても塾に通っていても、自分を俯瞰して見られる子は結果を出せる可能性が高いと思います。
逆に、自分を俯瞰して見られない子は、それをできるようにするか、塾の先生など第三者にしっかりと評価してもらわないと、結果を出せない可能性があるとも言えます。
自分を俯瞰して見られる子は、行動原理が第三者にもわかりやすいものです。
件の合格体験記などはまさしくそんな感じで、
自分の状態がこうだから勉強法はこう、
選ぶ参考書はこれ、
塾はこの部分について活用する
という具合に実に明快な記載が多いです。
もちろん、我武者羅に、闇雲にでも努力してさえいれば学力は向上します。ただ、そのやり方で最上位の大学を目指すのは少々難しいということなのでしょうね。
ここまで考えて、
では、どのようにしたら俯瞰力がつくのか?
何かトレーニングらしきものがあるのか?
ということが気になります。
一般的に、俯瞰力をつける行動として、
日々の振返りを習慣化する。
他者とのコミュニケーションの中で気づきを積み重ねる。
ネットで検索するとそんなトレーニング法が出てきます。
チリ太郎がこれから始めるなら、すごく平凡なことですが、定期テストごとの振返り、自己評価などをするとかね。
そんな声掛けがよいかなと思いました。
男子は過ぎたことは考えないタイプの子が多いですからね。
予習復習をしっかりせいと言っても、まあほぼスルーでしょう。
ですので、いきなり負担の大きいところから入らず、
「全体を振返って自己評価をしてみて」ってところから。
それぐらいなら最低限自分の心の中だけでもできますよね。
その繰り返しが、俯瞰力に繋がっていくと思います。
まああとは、勉強について話せる友達がいるっていうのもよい刺激になるかもしれませんね。
ただ、これは「勉強について話せる友達」である必要がありますので、意外とハードルが高い。
自分自身の学生生活を振り返っても、クラスや部活の仲間とは円滑に交流していたと思いますが、勉強のこととかあまり話さなかったと思います。ある程度学力レベルが合っている必要もあるでしょうし、この要件は意外と難しいのかもしれませんね。
もちろん、そんなことを考えなくても、塾頼みで塾の先生が参謀となって大学受験を乗り切るのだってありですけどね。
でも、俯瞰力って社会に出てからも必要な能力だと思うので、こういう機会に身に着けてくれるとよいなと思います。