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チリ太郎とデジタル化社会

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少し前の話ですが、世界陸上の東京大会が開催され、なかなかの盛り上がりをみせていましたね。
TBSの地上波中継も、まさに面目躍如というのでしょうか。長年このコンテンツを大切に育ててきた思い、(織田裕二さんだけでなく)番組全体にすごい熱量が感じられました。しかも、そこまで無理やり盛り上げている感がなかったのも良かったです。

まあしかし、こうしたスポーツイベントというのは、好き嫌いが分かれるところでもあります。
私などは、大会期間中の大抵の時間帯でTBSをつけると何らかしらの種目がやっているので、思わずテレビをつけっぱなしにしてしまうのですが、妻やチリ太郎はあまり興味を示しません。

チリ太郎なんて、リビングでずっと動画を見てニヤニヤしているだけです。
試しに、わざわざチリ太郎の近くのテレビをつけ、

青:「チリ太郎、ほら、大注目の種目が始まるよ」

という具合に、男女100m、男子4×100mリレーなどを勧めてみたのですが、一瞥もくれませんでしたからね。

YouTubeの動画なんて再生・停止が思いのままだというのに。

そういえば、オリンピックのときもそうだったなぁと思い返しますが、100m決勝って、とりあえずテレビがついていたらほとんどの人が目を遣りませんかね? 10秒程度のことなので。
チリ太郎の場合は、スポーツに興味が無いわけではないのですが、基本的にテレビの生中継、リアルタイムものをあまり見ないのです。
きっと、そういうものに特別感を感じないのでしょうね。
もしかしたら、そういうところは現代っ子の特徴であったりするのかなと思ったりもします。

私の世代ですと、小さい頃、映像や音声はそれこそ一期一会でした。
テレビの場合は録画機がありませんでしたし、録音もラジカセを様々な音源のスピーカーに近づけて録音していましたからね。
その瞬間を逃したら終わり、その瞬間に録音をミスったら終わりという、ある種の緊張感みたいなものがありました。

現代は本当に便利。
録画機もHDに全録(主要なチャンネルを全部録画すること)ができる機種がありますし、映像・音声もネットで検索するとなんらかしらのものがヒットする時代です。
昔であれば、その時間に見られなかったら終わりであったものが、現代は自分好みのコンテンツを探したりキープできたりして、思い思いの時間に楽しむことができます。
ただ、このような状況ですと、見たいものにある程度自制をかけないと、かなりの供給過多になっている可能性がありますよね。

また、チリ太郎に関して言うと、

「いつでも見られる」はずのものに対して、むしろ自分が制約を受けてしまっている。
手放してもよい時間に手放せないという状況も見えます。
依存的傾向ってやつです。

こういうの、すごく気にする親御さんも多いと思います。
私も妻も、気にはしていますが…、今のところはギリギリ「コントロールできている」と判断しています。(時々注意はしますが)

この件で私が基準にしているのは、

1.身体的な症状(不眠、体調不良、禁断症状)が無いか
2.社会的なルール(学内や公共の場でのルール)が守れているか
3.主に家の中でのスマホ利用について、メリハリがつけられているか

というようなところを見ています。
チリ太郎の場合、
1は寝不足の日もありますが、それ以外はOK。
2はスマホの位置情報共有などを見る限り、学校での電源オフはしっかり守っているようですし、歩きスマホなどもいていないようなのでOK。
3は動画視聴の総時間で見るとかなりのものではありますが、そうした中でも、食事をしながらのスマホとか、勉強などの時間にスマホが気になって集中できないというようなことは無いようなので、OKとしています。

チリ太郎の場合、動画やスマホゲームには熱中するのですが、SNSをやらないので、そこで生活を乱されていないというのが砦になっている気がします。
(逆に、LINEなどを送っても絶対に見てくれないという問題もありますが)

後半はスマホ利用の問題の話になってしまいましたね。
でも、中高生の親御さんの子育ての悩みの中で、スマホの問題って本当に多いらしいです。
スクールカウンセラーの先生の講演に行ったりしますと、必ずその話題が出ます。

先に挙げた私のチェック観点ですが、そうしたスクールカウンセラーさんの講演などを聞いて、「このあたりに線を引いてみよう」と考えたものなので、参考にしていただけたらと思います。

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