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中学受験で得るもの

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中学受験はご家庭によっては4年以上、平均3年程度の時間をかけ、かつ、数百万円の費用をかけることになります。
「そこまでして得るものって何だろう」というは、多くのご家庭が中受中、あるいは中受後に一度は考えることだと思います。

私は、中学受験は大きく2つのことを得るものだと思いました。

1つは「合格校(中学校に通う権利)」、もう1つは「経験」です。

まあ、「合格校」の方は当たり前の話ですので割愛するとして…。

「えっ?! 3年と数百万をかけて『経験を得た』なんて、全く割に合わないんじゃない?」

とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉があるように、一般に「経験」はお金では買えないものとされていますが、そのあたりを「実感」としてお持ちの方は意外と少ないのです。
(だからこそ格言があるのですが)

ちょっと自分自身を引き合いに出して考えてみたいと思います。
皆さまはご自身の小6の頃の記憶として、何が残っていますか?

私はクラブ活動でサッカーをしていたことや、友達と学校で遊んだ記憶などが真っ先に浮かびます。悪くはない、どちらかと言えば充実していたと言える小学生時代でした。

しかし、「よき思い出」はあるものの、自分の人生の中で「あれと比べてどうだろう」といちいち振り返ったり比較したりするほどの重みはありません。どの思い出も、どこか薄ぼんやりしていて、鮮烈さに欠けるというのでしょうか…。

その点、中受を潜り抜けてきた子達の経験値は計り知れないものがあります。
もう、その年齢にして得られる経験の最大値に近いものを持っていると思います。

例えば、小6の頃の私がどれだけサッカーに打ち込んだら、中受生と並ぶほどの経験値を得られるのか…。
もう、キャプテン翼なみの生活でなければ…という気すらします。

中受を潜り抜けてきた子たちは、特にその前半生で、この大きな経験を根っこに持ちながら生きていくわけです。
中学以降に様々な新しい経験をするわけですが、こうした大きな経験を根っこにもってそれを体験するのとそれを持たずに体験するのでは、捉え方にかなりの違いが出ると思います。
そう思うと、中学受験で得る合格も「宝」ですが、経験は誰もが得られるそれ以上の「宝」と言えるのではないでしょうか。

今、中学受験に取組まれているご家庭は心の片隅でよいので覚えておいていただきたい。

彼らはその年齢に不相応な「凡そ一生ものと言える経験」を得るために頑張っています。
一見頑張りが足りないように見える子でも、もしかしたら、勉強と向き合うことで内面に激しい葛藤を抱えているかもしれません。そんな戦いをしているかもしれません。

そして、皆最後には痺れるような緊張感を味わって、それぞれの心の根っこに経験を蓄えます。

濃縮されたその期間の先には、私のように薄ぼんやりした風景とは異なる中高生活が待っていることでしょう。

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