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父が柿を剥く理由

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チリ太郎はフルーツが好きです。

おそらく、1番好きなフルーツは何かと聞けば

チ:「まぁ、ブドウかなぁ」

と答えると思いますが、この季節でいうと「柿」なども上位に入ってくると思います。

調べてみると、柿って非常に栄養価の高いフルーツのようで、ビタミンC、β-カロテンなどが含まれていて、ビタミンCはレモンの5倍あるらしいです。意外ですよね?

妻:「私はふじゃっとした食感が好きじゃないから、柿は好んで食べないな」

こんな人もいます。まあ、人気のフルーツって感じじゃありませんよね。

妻:「あと、なんだか皮をむくのが面倒。だから手軽なミカンがいい」

というような人もいるかもしれません。

我が家では、この季節になると私がチリ太郎のためにせっせと柿の皮むきをします。
(全部チリ太郎が食べるので、私は皮を剥くだけの係です)
妻などは、

妻「私は自分で食べるんじゃなければ皮なんか剥いてやらないぞ。だいたい、チリ太郎が食べるのだから、自分でやらせればいいんだよ。甘やかしすぎだ。」

本当に耳の痛い意見です。
実際、中学2年生ならそれぐらいのことはできて当然なのです。
また、そのように自分でできることを親がやってしまうのは、子供の自立・成長・教育によくないという考えもありますよね。
(注:チリ太郎は果物の皮むきは一応できます。時間はかかりますが。)

まあ、私はそういうことも承知で敢えてやっているところがあります。
というか、柿の皮むきに限らず、些細なことほど「やってあげる」ことが多いですね。

一応、この場を借りて私の狙いを書いてみたいと思います。

シンプルに説明するなら、

「家族のコミュニケーションのため」

というのでしょうかね。

「子との関係性に上下をつくらないため」

というような部分もあるかもしれません。

私、チリ太郎に些細なことをやってあげるときは、基本的に「恩着せがましくアピールしながら」やります。

どんな感じかというと、

青:「チリ太郎、今日も柿食べる?」
チ:「うん」
青:「そうか、じゃあ、おとさんが皮を剥いてやるかな。今日は宿題もやったみたいだし、学校行って疲れてるだろうからね。柿の皮を剥くのもなかなか技術がいる作業だから、一流の技術を持つおとさんが剥いてやろう。チリ太郎が明日もよい子でありますようにと願いつつ…」

みたいな感じです。
どうです? バカバカしいでしょ?

そして、チリ太郎が言うことを聞かない場合はこうです。

青:「そうか、チリ太郎がそういう態度なら、おとさんにも考えがある。

今日以降、

柿の皮を剥いてやらないし、
朝、寝ぐせを直してやらないし、
晩御飯のご飯をよそってもやらないし、
箸を揃えて置いてやらないぞ」

こんな風です。
どうです? バカバカし過ぎてどうでもよい気になりません?

妻などの場合、

妻:「もううんざりだ! 明日から
弁当も作らないし、
洗濯もしないし、
学校の準備も手伝わないし、
全部自分でやってくれ。」

という具合なのですが、
どうでしょう? 結構シャレにならない感があって深刻ですよね。

まあ、妻が子供にとって、いかに重要な役割を果たしているかということもでもありますが、こういう親が担っている重要な作業を子供を叱るときに引き合いに出すと、子供にとっては分が悪すぎて、ほとんど

「脅迫」

になってしまうのですよね。
それぐらい、お母さんは子供にとってかけがえのないものなのですけどね。
(だから、「そんな人を怒らせてはいけない」と常々言い聞かせています)

そういうわけで、
子供とコミュニケーションをとるとき、また、特に自分の意向を聞いてもらいたいときなどに、こうした「些細でどうでもよいこと」を交渉材料として使うのです。
そうすると、家族の雰囲気が悪くならないのです。

チリ太郎は私の言うことは結構耳を傾けてくれます。
私自身は、こういう些細なことを交渉材料に使っている効果だと思っています。

妻:「チリ太郎、早く風呂入って寝なさいよ。毎日12時過ぎてるよ」
チ:「へいへい」
妻:「でたっ、生返事だよ。もう勝手にしてくれ。」
青:「チリ太郎さん、風呂上りに柿食べない? 早く入るなら皮を剥いておいてあげるよ」
チ:「そうか…、柿も食べなきゃね」
妻:「なんで私が言ったときにきかないんだよ!」

こんなふうにやってます。

親が上、子が下というふうに上下関係になってしまうと、下の人は常に「従わざるを得ない」ということになりますので、気持ちよく言うことが聞けないのではないかと私は思っています。
鬱憤が溜まってしまう恐れもありますよね。

子供に対しては
「尊敬される存在」「かけがえのない存在」であるより
「気軽で便利で楽しい存在」でありたいなと思っています。

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