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心配よりも具体的なプランニングを

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今日は中学受験の話。

10月下旬から11月にかけて、外出先の駅などで早稲アカのポスターを何度か見かけました。
この時期にあるイメージ広告ではなく、「〇〇中学本番体験模試」みたいなやつですね。学校名が大きく載っていますし、「ああ、そういえばこの駅って〇〇学校の最寄りだったよね」という気づきも相まって、印象に残っています。
チリ太郎の受験のときも、11月に受験校で行われる本番体験模試が組まれていましたので、そんな時期だなと懐かしくも思いました。

確か、サピックスの志望校別サピックスオープンも2回目が11月頃でしたが、受験界の常識的な考え方では、この時期の模試が志望校決定の最終判断材料になるのだと思います。

悩ましいのは、この時点で第1志望校に偏差値が足りていないケースで、

さてどうする?

ということになります

子供の成長というのは必ずしも塾のプラン通りに進むわけではありませんので、この11月の志望校判断を最終としてよいのかどうかについては、その子の仕上がりと期待値(のびしろ)によります。
各塾も親御さんも、そこをなるべく正確に判断したいと思って頭を悩ませるわけです。

熱望校であれば、最後の伸びみたいなことに望みを託してみたい気分にもなるでしょう。
また、志望校を変更したとて、「替わりに第1志望に据えたい学校があるか」という問題もありますしね。

まあ、この時期に偏差値が足りていない子は現実には「半分以上」いるわけなので、本当に見込みがないご家庭は9月か10月頃に志望校変更しています。
つまり、ここまで志望校をいじらずに来たご家庭は、いくらかの望みがあるケースがほとんどでしょう。
そう思えば、

第1志望は譲らない

気持ちが重要だと思います。
私は、そこに対して悩むのはあまりよい結果を生まないと思っています。

むしろ、真剣に考えるべきは1月受験も含む「併願プラン」です。
ここを親が真剣に考え、
場合によっては数パターン想定しながら、
12月以降の子の成長を待つべきですね。

多くの場合、子供は第1志望校しか眼中にありません。
しかし、浪人が許されない中学受験ですから、併願プランは「誰かが」真剣に考える必要があります。
もちろん、自分が通うかもしれない学校なので子供本人が考えるのが望ましいのですが、それができるなら苦労はありませんね。
やはり、多くのご家庭では併願プランは親御さんの重要な仕事になると思います。

「そんなことわかってる」という声が聞こえてきそうですけどね。

念のために言わせていただいています。
第1志望の合否、届く届かない、間に合う間に合わない、そういったことを子供といっしょになって不安がっていてはいけない。
そんな不確かなことに時間を使うより、受験全体を「成功」に近づけるための併願プランを練りに練るべきであるということです。

それで、併願プランを組むときなのですが、
よく学校見学の際は「持ち偏差値±10程度の幅を持たせて」などと言われるように、ある程度の幅を見ておくべきでしょう。

これ、意外とできそうでできないというか…、
本当に偏差値-10ぐらいの学校を選ぶと、親が想定している学校群よりかなり下の学校の名前が出てきます。
私もそうですが、親の欲目で「そこまで下げる必要ある?」と自問してしまいます。

我が家の場合は、結果的に本命校に対して±6ぐらいの幅の受験プランとなりました。
過去問の相性や子の適性(安定感、教科の得意・不得意など)を踏まえた判断になると思いますが、11月の時点で決めるならば「偏差値±6」は我ながら妥当な選択だったのではないかと思います。

僭越ながら我が家の例を紹介してしまいましたが、受験のサポートは大まかに言って

・我が子に合った学習環境を構築する(塾選び含む)
・日々の学習のサポート
・受験プランの作成・申込
・試験日の送迎等

みたいな工程になっているのですが、終盤の「肝」と言うべき工程に来ているということです。

くどいようですが、この時期の保護者は

「第1志望の合否の心配」より「受験全体を成功に導くプランニング」

というお話でした。

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