スポンサーリンク

恒例のランキングと学歴社会

ランキング応援をお願います

毎度この季節になりますと、「学校別東大合格者ランキング」が発表されますよね。
これの走りはどこかの週刊誌(確か、サンデー毎日だったか…)なのだそうですが、今やネット時代ですので様々な媒体で速報が流れたりもします。
ただ、これらの情報を収集するためには公立、私立の上位校が東大合格者数を公表していなければいけないわけで、なんとなく、学校の宣伝も兼ねて皆がこの流れに乗っかって今があるという感じなのでしょうね。(公立校も含まれていますが、公立校だって優秀な生徒は欲しいですからね。)

※情報の正確性に問題が出るとよくないので、本記事にはランキング情報の転載は控えます。

「こんな企画くだらないね」とか「今更東大じゃないでしょ」、「今はどれだけ海外の一流大学を目指せるかでしょ」などという声も毎回聞かれますが、これらの発言をして周囲に納得していただけるのは東大(あるいはそれ以上の大学)卒のみという現実があります。
まあ、私などは東大といえば雲の上の存在。会社の中に何人も東大卒がいますが、やっぱり押しなべて優秀ですし、子供を育てている立場だと本当に憧れの大学ですよ。

そんな雲の上であり、憧れでもある東大にチリ太郎の学校から少なからぬ人数が合格しています。
件のランキングでいえば、チリ太郎の学校はここ数年、トップ10には入り続けています(多分)。今年も70人程度の合格者を出しており、これは本当にすごいことだと感心しています。(もちろん、浪人も含めてでしょうけどね)

チリ太郎にもよく話すのですが、私の母校の東大合格者数は毎年1~2人ぐらいです。
(1人でも合格していると、ランキングには出てきます)
それだけチリ太郎の学校は優秀な学校なんだよと言い聞かせる一方、ただ、地方の公立学校なんて、実は東大を受験できる実力がある人は複数いるのですが、「多くの人は最寄りの旧帝大を目指すので、その点が首都圏とは比較できない」のだということも伝えます。

数字だけ見て優劣を判断するような単純思考になってもらいたくないので、「人の営みには様々事情がある」ということを必ず言い添えることにしています。

東大の合格者内訳にも時代によって微妙な変化が現れるようで、僅かですが女子の合格割合が上昇しているとか。
これは東大の長年の課題というか願望でもあったでしょうから、好ましい変化でしょうね。

テレビっ子である私などは、「東大王」とか「ドラゴン桜2」のドラマ化などの影響が大きいはずだと思ってしまうのですが、どうでしょう?
我が家はクイズ番組をよく見るのですが、昨今のクイズ番組ブームは高学歴芸能人とのセット企画ですので、東大ということに限らずとも、男女別なく「学歴」というものが再認識されている世相であると言うこともできますよね。

私自身、考えがコロコロ変わるところもありますが、最近はこんなふうに思っています。

「学歴主義」というのは時代の中で流行り廃りもあるし、度々問題点を指摘する人も出てくるけれど、なんだかんだで戦後の日本が創り出した「ある程度の成果を期待できる人材育成システム」だよなと。

高学歴が社会に出てもれなく優秀かというとそうではありませんし、学歴が無くても社会で活躍する人は大勢います。
ただ、だからといって学歴を全否定はできませんし、逆に、ある程度の可能性で優秀な人材を保証できるということは言えますので、これは比較的優秀なシステムだと思うのです。

中高生時代に学業以外でやりたいことがたくさんある人は、もちろんそれをやったらよいと思います。その経験が社会に出て役立つのならなおよいでしょう。
ただ、特に進むべき道が決まっていないのであれば、やはり本業の学業を頑張るべきで、そこで頑張った人が「学歴」という形で評価されるのは学齢期の子供にとっても重要なことだと思います。

そこから先の人生と紐づけて「学歴主義」やその教育システムを批判する人がいますが、大学卒業以降の人間の人生なんて、指標が様々すぎてひと括りにはできませんよね。
その後の人生も「学歴」で通そうとするなら、それは確実に「残念な人生観」だと思うのですが、人生をある程度段階分けして考えれば、私は人生前半の「学歴主義」というのはよいシステムなのだと思っています。

とはいえ…、問題はそうした大人の現実的な考えが子供に伝わるかなのですけどね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする