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気になる入口と出口

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昨日、東農大一中を褒める記事を書いておいて、翌日にこんな記事を書くのもどうかと思いますが…。(揺れ動く中年の心)

東農大一中はとても素敵な学校で、学校説明動画を見ると併願候補に入れたくなるのですが、駅からの距離以上に気になる点があります。

それは「進学実績」です。

まあ、詳細に分析したわけではありませんので、「青ティがなんか言ってるぞ」くらいに受け止めていただきたいのですが、パッと見た感じ、

「もう少し頑張れるのでは?」

という印象。

何をもってそう思うのか?

例えば、2021年受験の場合
卒業生336人

※( )は現役合格数
東大2(1)
京大1(1)
東工大1(1)
上記を含む国公立大70(55)

早慶59(47)
上理54(41)

ここから拾ってます。
https://www.nodai-1-h.ed.jp/?page_id=45

東農大一中の四谷大塚R80偏差値は2/1pm受験で59とされています。

同偏差値帯の東京都市大付属中(偏差値60)と比較すると

卒業生285人

東大7(6)
京大3(3)
東工大4(3)
上記を含む国公立大95(81)

早慶173(152)
上理132(111)

ここから拾ってます。
https://www.tcu-jsh.ed.jp/course/result

卒業人数の違いを考慮しても、かなりの違いがあると感じます。

もう1校、同偏差値帯で都立三鷹中等教育学校(偏差値58)と比較してみましょう。

卒業生160人

東大3
京大1
東工大2
上記を含む国公立大62

早慶56
上理60

ここから拾ってます。
http://www.mitakachuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/page_0000000_00815.html

もちろん、東京都市大付属も都立三鷹も完全中高一貫で、東農大一中は高校入学(確か150人程度)もありますので、単純な比較はできません。
しかし、入口(中学入学時点の偏差値)と出口(進学実績)しか見ない人には、この結果はどう映るでしょう。
こうした比較から、「もう少し頑張れるのでは?」と思ってしまうわけです。

そして、そうしたことを最も強く感じておられるのは、実際に学校にお子さんを通わせている親御さんなのではないかと想像します。

ただ、私はこういう比較を通して、入口と出口の結果からその学校の教育の質を云々したいわけではありません。
むしろ、そういう単純な発想は危険だなと感じている方です。

完全な憶測、個人の見解ですが、比較をしながら記事を書いていて感じたことがあります。

それは、

学校の比較をする際に入学時の偏差値や進路実績で比較しますが、双方とも、「その学校の置かれている位置や集まってくる生徒のカラーに左右される」ということです。

東京都市大付属は難関中学に入りますが、ここに入学してくる子は第一希望残念で入ってくる子も多いのではないかと想像します。
そうした子が集まって、別学で励ましあいながら学業(大学入試)でリベンジするイメージが浮かびます。
そういう学校の場合、いわゆる入口に対して出口が良い学校として、今後も進学実績の伸びが期待できると思います。

対して、東農大一中の場合、意外と第一志望で入ってくる生徒が多い学校であるとの情報があります。
また、中学入学組は高校入学組と同じクラスになることは無いらしいのですが、人数比は中入約160人、高入約150人と半々で、男女比も(入学定員を男女別に設けないため)学年ごとに異なるという、かなり多様性に満ちた環境です。

(本当に憶測ですが)
学業に集中して、なるべく高偏差値の大学に行くことを目的にした場合、東京都市大付属や都立中高一貫校などを選ぶ方がよいでしょう。
ただ、中高の6年間というのは学業メインだと思うものの、それだけではありませんよね。

東農大一中の場合、「それ以外の部分」に力を注いでいるのかなという気がします。

つまり、「入口に比べて出口が良い学校=学業に専念しやすい環境」ということは間違いないとして、

「入口に比べて出口がそれなりの学校=教育の質がイマイチ」と考えるのではなく、
「=学業(大学受験)以外の部分で何か+αの経験が積める」という風に考えるわけです。

その+αを具体的に提示することは難しいと思いますが、そういう部分を学校説明会などで探っていくことが重要なのかなと思っています。

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