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おじさんにもワクワクを

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毎年のことですが、4月の電車って混んでますよね。
社会人や学生、人が動く時期だからというのはわかるのですが、不思議とGW頃にはこなれてくるので、その頃には「あの4月に電車を使っていた人たちはどこへ行ってしまったのか…」とこれも毎年思わされます。

私の会社も大規模な人事異動が行われました。
退職者がいて新規採用があり、玉突きのように起こる人事異動ですが、昨年度に関しては割と若い年齢の職員(30代の中堅手前)が数人辞めていきました。
その年代の離職(転職)は私が入社した頃は極めて稀だったのですが、ここ数年は若手が辞めることも珍しくなくなってきました。

そんな現象を見るにつけ、人材市場が「売り手市場」というのは本当なんだなぁと思う一方で、転職したくなるのは「今いるところが嫌だから」か「他にもっとよい条件の職があるから」のどちらか(又は両方)だと思うのです。
そう思うと、我が社も何か手を打たなければいけないのではないかと思ったりします。
新人が入って数年で辞める分には「合わなかったのかなぁ」で済むのですが、ある程度教育を終えた6、7年以上の職員に辞められると組織としては痛手です。
その痛手を経営層が文字通り「痛い」と感じられないとすれば、それはかなりの危機といえます。

私の会社ではこの4月に人事とは別に様々な部署の改編がありました。
もうこの年になるとそうした動きを白けた目で見てしまう変な癖がついてしまっているのですが、それにしてもこう思います。

「組織改編は会社の必要性に応じてやるべきだけど、社員の気持ちが沸き立つ仕組みというのも同時に考慮した方がよい」

せっかく組織をいじるのに、効率化やあるべき論などから机上で決めてしまうと残念な結果になりがちです。
そこを反省せずにまた同じようなことをくりかえすのですが、これが数年サイクルでやってきます。
そういうことをしていると、次第に私のように白けた目でみる職員が増えてきます。

私は案が悪いとは思わないのです。
変えるタイミングで人の気持ちを乗せるような仕掛けが不足していると思います。

武蔵中高の杉山校長の講演を拝聴していると、ときどき、

「ワクワク、ドキドキ」というキーワードが出てきます。
学校経営において、生徒にそういう期待感を持たせる仕組みを大切にしておられることがよくわかります。

会社経営は教育機関の経営とは異なると思いますので、なんでも異分野から学べばよいというものではありません。
ただ、人がそこに集うという点では共通していて、その人達を動かす(学生であれば学びへと導く、会社であれば事業推進へと導く)仕組みは共通しているような気がします。

まあ、私のようなベテランに差し掛かるような職員が仕事で「ワクワク、ドキドキ」なんて言うと笑われますが、でも、正直な話、そういうものでもないと仕事に飽きがきてしまいそうです。

若手職員の離職を防ぎ、中堅からベテランの職員のモチベーションを維持するためにも、組織をいじるだけでない何かが必要だと感じる今日この頃です。

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