またまた、またまた、大変恐縮ですが…、プロ野球の話です。
プロ野球はセ・リーグもパ・リーグも優勝やCS出場を目指す大詰めの状況です。
それに加え、選手の個人タイトルなどの行方なども気になりますね。
(ここ2日は台風の接近で中止の試合も多いですが)
そのような状況ですが、青ティ的にMVPなどの個人タイトルとはまた違った視点で気になる選手がいます。
しかも2人です。
その2人とは、
読売ジャイアンツのアダム・ウォーカー選手と中日ドラゴンズのペドロ・レビーラ選手です。
(セ・リーグばかりでスミマセン)
この2人の選手名を聞いて、共通項が思い当たる人はプロ野球の試合をよく見ている方ですね。
2人とも主に外野手として試合に出場していますが、
守備がザル(言葉のチョイス悪いかも)
で有名です。
近年、ここまでイマイチな守備を見たのは記憶にないですね。
しかし、直近の試合では解説者に
「いやー、守備が上達しましたよね。コーチとマンツーマンで練習してますから、そうした成果がよく出てますよね。」
などと評される状態にはなってきました。
実況と解説者の掛け合いでは、
実況:「以前、エラーをしてしまったときなどは、レビーラ選手はうっすら涙を浮かべていたそうですからね。」
解説:「相当悔しい思いをしたでしょうね。そこから一生懸命練習しましたので、まだまだ危なっかしいところもありますが、よいプレーも増えましたよね。」
また、ウォーカー選手についても
実況:「あれから、亀井コーチとマンツーマンで練習しているそうです。」
解説:「先日の送球など、そうした成果が出てますよね。」
などと評されています。
私は一瞬思いました。
青:「いやいや、これってもともと試合に出てはいけないレベルの人だったわけで、今さら努力するぐらいならもっと前に練習しておくべきじゃない?」
しかし、直後に思い直しました。
青:「大観衆の前で恥ずかしい思いをしないと、本気で取り組めない人もいるかもしれないな。」
そもそも、野球というスポーツの守備に着目しますと、外野手のエラーはかなり目立ちます。
内野手や捕手などはもともと難しいところがありますので、ある程度のエラーはつきものというところがありますが、例えば外野手のエラーで飛球を捕れないというようなことがあると、とても目立ちますし試合の結果にも影響します。
多くの日本人は、「苦手なことでも、試合で恥をかかない程度にはしておこう」と考え、それなりに練習する人が多いと思います。
未来を予測して、先回りして努力をしておくのですね。
しかし、苦手を克服をするということはかなりパワーがいる作業です。
本当に心に火をつけるという意味で、「本番で大失敗する」ということは、ある程度必要なことなのかもしれません。
(ファンからすれば、「いやいや、試合でそれをやるなよ」という感覚ですが)
そんなことを思ったとき、
「プロ野球選手という特殊な職業に限らず、一般人の人生でも同じかもしれないな」
と思いました。
ただ、一般人の人生において注意しなければならないのは、
「野球と異なり、ミスを誰かのせい、環境のせいにしやすい」
という罠があります。
普通の社会生活をおくっていると、何かのトラブルが起きても、プロ野球の選手ほど明確に「自分のミス」と気づけないことが多いです。
それがその人の成長を妨げることがありますよね。
そんなことを考えながら、最後に頭のまとめたのは
「人のミス、失敗には寛容であろう」
「人の成長の速度、何が人の成長に繋がるかはコントロールできないので、同様に寛容な目で見守ろう」
「1つの失敗の中に自分のやるべきだったことを探そう」
ということでしょうか。
自分の中で定着できたら、チリ太郎にも教えてあげたいなと思います。