チリ太郎のやらなかった(やれなかった)受験対策を振り返るシリーズ、第2回は「朝型サイクルへの転換」です。
これは前回の「朝勉強」よりも実施されるご家庭の割合が高いのではないかと思います。
本番の試験は午前中の比較的早い時間から始まりますので、試験開始時間には体が完全に目覚めているよう普段から朝型の生活に切り替えておくというやつですね。耳にする情報では、「本番1ヶ月前からゆるやかに」とか、切替のタイミングなども様々だと思います。
我が家は結局、この朝型への切り替えは行うことなく受験を終えました。
このことについては、未だに良かったとも良くなかったとも評価できていないのですが、参考までに当時のチリ太郎の生活サイクルと試験日の起床時間などを簡潔に記します。
<普段の生活(6年生10月以降)>
起床時間:7時半頃(実際には限りなく8時に近い時間に起床していました)
就寝時間:22時半を目標(実際に眠りに就くのは23時~23時半頃でした)
<試験当日のスケジュール(第1志望)>
起床時間:5時半頃
出発時間:6時半頃
到着時間:7時半頃
試験開始:8時半頃
第1志望校は通学にかかる時間の平均が1時間程度、遠くても1時間半までの学校の中から選ぶことが多いと思いますので、我が家の場合は標準的な例と考えてよいかと思います。
こうして見ますと、試験当日だけ普段より2時間早く起床しているわけですね。
試験当日の様子を見て、「別に事前に生活サイクルを試験日に合わせる必要はないな」という感想を持ちましたが、数字的に見ると、
「その日だけ2時間早く起きるなんて、体調面は大丈夫なの? 実力を発揮できる?」
と心配されるご家庭の方が多いかもしれませんね。
私が「意外と大丈夫」と思ったのは完全なる主観ですので、一般的に、どんな子でも大丈夫かはわかりません。
ただ、試験開始時間までに3時間程度の時間がとれていることや、電車移動、乗り換え、駅から学校までの移動などで、体と頭は目覚めるかなと思ったことは覚えています。
朝型の生活サイクル云々よりも鮮明に記憶しているのは、
当日の「チリ太郎の緊張っぷり」ですね。
もともと、チリ太郎は朝ギリギリまで起きないタイプの子なのですが、遠足など特別な日にはしっかり起きる子でした。
それで、試験日の朝も起きると決めた5時半にガバッと起きたのですが、こういうのは特別な緊張感からくるものなのでしょうね。
当日のチリ太郎は、埼玉受験の様子とは打って変わりガチガチに緊張していました。
もう、寝起きでどうこうよりも、緊張が悪い方向に出ないかだけを祈りましたね。
そんな経験から、私自身は
「生活を朝型に切り替えて得られるプラス効果よりも、緊張対策の方が重要」
という印象を持っています。
まあ、そうは言っても「緊張対策」なんてなかなか有効な方法はなくて、本人に任せるしかないのですけどね。
できるだけそばにいてあげるぐらいしかできませんでした。
あと、もう1つは、「本人がどう思うか」ということも重要ですね。
我が家でも試験数日前に、「少し早起きの週間をつけておいた方がよいのでは」という話をチリ太郎にしたと思います。
しかし、チリ太郎はあまりその必要性を感じていないようでした。
本人が「その方がいい」と思うのであればそうすべきでしょうし、そうと決まれば朝に「軽い体操をしよう」とか「頭のウォーミングアップをしよう」とか提案できます。
しかし、例え1週間程度の話でも、本人が必要性を感じていないと、「ただ早く起こされただけ」「何か親に言われてやらされた」という感じになってしまいます。
これでは逆効果ですよね。例え1週間程度でも、無駄に早起きするならギリギリまで寝ていた方がよいかなと私は思います。
あと重要な点なのですが、朝型サイクルを採用したご家庭は、「午後受験のサポート」を怠らない方がよいかと思いました。
このあたりは模試などでダブルヘッダーを経験させるなどの予行演習はできますが、先に言いましたように、当日、お子さんは今まで感じたことがないようなプレッシャーにさらされますので、午後試験の重要度が高い場合は少し横になれる場所を用意するなどをしておいた方がよいですね。(我が家はカラオケボックスを確保しました)