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私はマンガを購入せずにレンタルで読んでいます。
ですので、「二月の勝者」15巻を読んだのはつい最近のことです。
これでも、レンタル解禁日から日を置かずに借りて読んでいるのですけどね。

チリ太郎が受験の時期には、「我々2022年受験組こそが『二月の勝者世代』かな」なんて思っていました。
ドラマ公開などもされたため、そういう思いが強かったです。

しかし、このスピード感でいくと原作は2023年受験組の本番前に(マンガのストーリー中の)本番を迎えそうであり、当然、ドラマとは異なるエンディングになるでしょうから、2023年受験組こそが「二月の勝者世代」とも言えそうです。(きっと、原作のクライマックスで世間が盛り上がるでしょうから)

二月の勝者コミックス版ではまさに1月の埼玉受験・千葉受験が終わるあたりなのですが、この作品が良いと思うのは、

「上位の子や逆転合格ばかりフォーカスせず、その家庭なりの進学先の見つけ方(辿り着き方)を描こうとしている」点です。

これは、原作者が中学受験というものの全体像を描こうと誠実に取り組んでおられることの表れかなと思います。

我が家は昨年中学受験を終え、今は中高一貫生として穏やかな日々を送っております。
そうした日常からあの頃を振り返ると、やはり中学受験というものが「加熱している」という印象を強く持ちます。
もちろん、自分もその期間にあっては考えがヒートアップしていたと思いますので、今さら評論家のような気取ったことを言うのは滑稽なことですけどね。

冷静に考えれば、「自分の進学先を選ぶ」、「自分が学ぶ場所を決める」という行為がこんなイベントごとになるのはおかしなことです。
行きたい場所に行くべきですし、そこに行けなければ、次、その次と候補を探せばよいのです。
偏差値などでランク分けをして見せるので、「少しでも上へ」という思いが出てきてしまいますが、実際のところは、偏差値50の学校と55の学校、60の学校でそんな大きな違いがあるものでもなく、皆ちゃんとしています。
むしろ、どのランクにいようと「居心地のよい中高生活」を送って欲しいですから、校風とか立地、教員の指導、学校施設などが我が子に合っているかということの方がはるかに大事な気がします。

チリ太郎は幸いにして志望していた3つ、4つの学校から合格をいただけましたが、今になって親として最も嬉しく思うことは、

志望校の中で偏差値の高い学校に入学できたことでも、

第一志望の学校に入学できたことでも無いです。

チリ太郎が、中高一貫校の生活の中で、まだ兆しに過ぎませんが「自ら伸びようとしている」様子が見て取れることです。

そういう環境を用意できたことが親としての一番の喜びです。

その成長の兆しは、「おそらく別の学校だったら見られなかった」なんてことは無いと思います。
厳選して受験したどの学校に入っていたとしても、おそらく、チリ太郎はその環境で伸びようとしていたと思います。

言いたいことの要点としては、どの学習指導塾でも言うことになってしまうのですが、

偏差値ではなく、学校のランクでもなく、
子供に合いそうな学校を幅広くリストアップしておくこと

が最重要だと思います。

そして、1月から2月の本番に、(合格したら入学することを前提に)「どこかに受かれば親としては安心」という状況を作っておくことですね。

「ここに行きたい」という強い思いは否定しませんが、
仮に「ここに合格できなければ、人生が大きく変わってしまう」と子供に思わせてしまうようなことがあれば、それは大人のミスリードであり、それこそが受験熱の弊害かもしれません。

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