昨日は仕事の関係で少し遅めに帰宅したのですが、チリ太郎はまだ布団の中で寝付けずに起きていました。
青:「今日はゲームができなくてすまなかったね。」
チ:「うん。」
妻:「一人でやってたんだからいいでしょ。」
妻は昨日の日中、チリ太郎の学校の授業見学に参加してきました。
個々に希望の時間を申し込んだところ、コロナによる延期などもあり、たまたま昨日になったようです。
青:「学校見学の方はどうだった? チリ太郎の様子は。」
妻:「うん、立派にやってたよ。最後の授業見学だと思ったら見ていてなんだかこみあげてくるものがあって、必死で堪えてたんだけどさ、最後にチリ太郎からお母さんに感謝状を渡されて、堪えきれずに泣いてしまったよ。」
青:「おかさん頑張ったから、感謝状では足らないぐらいだけどね。ね、チリ太郎。」
チ:「エヘヘ」
青:「本当はおとさんも感謝状が欲しいけどね。」
チ:「えっ?!、おとさんに?」
青:「『えっ?!』とは失礼な。おとさんだって毎日チリ太郎のために頑張ってるじゃない。」
チ:「そうかなぁ。」
青:「そうだよ。毎日チリ太郎とマリオパーティやってるけどさ、おとさんミニゲームが全然うまくないじゃない? 毎回ほぼ勝てない絶望的な戦いをしてるのに、心折れずに毎日チリ太郎とゲームしてるじゃない。その忍耐力に感謝状が必要だよ。」
チ:「えっ、楽しめてると思うけど。」
青:「いや、それは毎回勝っている人の話だよ。おとさんは大人だから途中で投げ出したりしないけどさ、これが同級生の子なら、『もうこんなゲームつまらねぇ。ちっとも上達しねぇしチリ太郎は手加減もしてくれねぇ。全然おもしろくねぇ』って言うと思うよ。」
チ:「うーん、あまり勝ててないのはそうだと思うけど…。」
青:「だいたいね、毎回チリ太郎がミニゲームを選択しているけど、微妙におとさんが得意なやつとか好きそうなゲームも混ぜてくれないとモチベーションが持たないじゃない、全然勝てないんだから。おとさんの得意なミニゲームは把握してる?」
この問いかけがチリ太郎的には面白かったようで、そこから数十分、
「あのゲームは操作が単純だからいけるのではないか」
とか、
「このゲームはほぼ運ゲーだからチャンスは平等だ」
とか、
失礼な話を続けておりました。
青:「まあ、そんなふうにさ、ゲームをやるときには自分のことだけでなくて、相手の得手不得手や好みなんかも考えてやらないとね。手を抜けとは言わないけど、自分だけ楽しいというのでは友達が乗ってきてくれないでしょ。」
チ:「そうかぁ。互角の実力の人ならいいけどね。」
青:「中学に行って一緒にゲームできる友達ができたらいいね。おとさんでは実力不足の上にちっとも上達しないから、感謝状とともに卒業したいぐらいだよ。」
そんな話をしていたら地震に遭遇してしまったので、結構遅くまで起きていたことになります。
子供はなんでも上達が早くて、大人は最初は経験で勝るところがあるのですが、そうしたアドバンテージもすぐに消えます。
自分を実例にして「相手への気遣い」を諭すのも恥ずかしいので、中学に進学したら心置きなく実力を発揮してぶつかれる友達を見つけてほしいものです。
(まあ、そうなったらそうなったで、その輪の中に入りたくなってしまう子離れできない青ティなのですが…。)