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第二の人生を考える

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私は採用関係の仕事をしているわけではありませんが、仕事で面談・面接のようなことをすることがあります。
民間企業を退職して第二の職を探す人、子育てを終えた主婦、学生さん、大勢ではありませんが、様々な方とお話をさせていただき、場合によっては一緒に働くことになったりもします。

先日、民間企業を退職された方と一緒に働く機会がありました。
聞けば有名私立高校から有名私立大学へ進学し、名の知れた企業で定年まで働かれた(もしかしたら早期退職かもしれない)とかで、経歴を見ると、私でも

「すごい。」

と言ってしまう経歴です。

ただ、いっしょにやる仕事はその人の経験や知識を発揮できるようなものではなく、言い方は悪いのですが「難しくないありきたりな仕事」です。

そういう仕事ですから、深い知識や経験よりも、器用さ、思考の柔軟性、ITスキル、勤勉さ、慎重さなどが重要であり、そういう面で優れている人の方がスイスイと仕事をこなしていくわけです。
どの職場でもよくあることだと思いますが、再雇用に近い年齢の方が様々な葛藤に直面するパターンですね。

同僚などは、

「またあのおっさん余計なことをして」
「ただ言う通りにやればいいだけなのに…。」

なんて陰口を言っていますが、どうも私は人生の先輩に陰口とはいえそこまで言う気になれません。

多分、明日のわが身を案じて気分が乗らないだけなのだと思いますけどね。

まあ、60代ぐらいになると背負ってきた人生は様々ですが、第二の人生に就くときには、そうした背負ってきたものが却って邪魔になるケースが多そうで、なんともやるせない気持ちになります。
60代の人をタイプに分けると、それまでのキャリアと経験にどっぷり漬かってしまっている「硬直型」の人と、何かにつけて自己流でいい加減な「自由人型」のどちらかに分かれることが多いです。
先の方は前者のタイプだと思いますが、60代でバランスの良い人なんてほとんどお目にかからないですね。

私も今の仕事を退職する時が来ると思いますが、まあ、体が動くうちは社会の中で働き続けたい気持ちがあります。
自分の人生を考えたとき、60代に似つかわしくない柔軟性を持っていることなどほとんどあり得ません。私だけが特別で、どこに行っても「使える人間」でいられるなんて絶対に考えないようにしなければなりません。

なんといいますか…、シニアが楽しく働ける職場があったらよいなぁと思ったりします。
それまで人生を頑張ってきた人が、定年を境に「使えない人」認定される世の中は世知辛すぎます。

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