チリ太郎の学校では年に数回の頻度で、各界で活躍されているOBの講演会が企画されます。PTAやOB会など、企画主体は異なるのですが、いずれも一番の目的は生徒のキャリア教育にあると思います。
優秀な生徒を集めている学校だけにOBの皆さんは様々な分野でご活躍であり、保護者目線ですとこうした講演会は全てに参加したいぐらい魅力的なのですが、保護者が聴ける場合とそうでない場合、いろいろあります。
つい先日、国内の研究施設で研究員をされている方の講演がありました。
私はこれらの講演会の案内チラシを見たとき、漏れなくチリ太郎にはお勧めするようにしているのですが、今回は保護者も聴講可能でしたので、一緒に参加してみないかと誘ってみました。
普段、断られることが多いのですが、今回は珍しくOKしてくれました。
妻曰く、
「いや、渋々OKって感じだったけどね」
とのことでしたが、それでも、気が乗らなければ断るはずなので、少しは興味があったか私のプレゼンが良かったか、何か心に引っかかるものがあったのでしょう。
当日、開始時間ギリギリに講堂に入りましたが、どうやら私が案内されていた時間より15分早く講演が始まっていたようです。
参加している生徒さんは比較的若い、つまり中1~高1くらいかなという印象で、保護者で直接会場に来ている人は稀でした(オンラインでも聴講できたので)
講演の内容は詳しく書けませんが、中高生に見合ったレベルで研究職の内容、やりがいなどを紹介されていました。雑談やユーモアも織り交ぜ、中高生時代や受験時代の話は当時のご自身の心情なども交えて話されていましたし、どちらかといえば生徒たちの目線に近く、生徒たちに響く内容であったと思います。もちろん、大人が聞いても参考になる大変素晴らしい内容でした。
会場に入った際、すぐ近くの席にチリ太郎がいることを確認しましたが、チリ太郎、ペンとノートを出して聞いていました。根が真面目な子なのだなと改めて思いました。
よい講演でしたので、多分チリ太郎なりに学ぶことがあったと思います。例えば、講演の中では、大学から大学院、助教時代など、大学の研究室内でのエピソードなども詳しく紹介されていました。チリ太郎が理系の学部に進学した場合、院に進学する可能性も高いと思いますし、「大学の研究室ってどんな人がいて、どんな雰囲気なのか」ということを知っていれば、自分がその環境に入ったときに戸惑うことも少ないでしょう。
講演は正味1時間程度の予定でしたが、お話されたいことが多かったせいか押し気味のスケジュールでした。しかし、最後の質疑応答では、生徒から次々に質問が出ていました。
あまり根ほり葉ほり聞きませんでしたが、帰りにラーメン屋に寄ったりしながら、チリ太郎に感想を聞いてみました。
チリ太郎、
「以外と1つの研究プロジェクトって長いんだね。あと、いくつものテーマを同時進行でやるものなんだね」
と言っていました。
まあ、その点は基礎や応用、実証など、研究の種類によっても異なるところもあると思いますし、複数テーマを同時進行させるかはその研究者の考え方にもよると思うので(実際、講演の中でもなぜそうしているのかに触れておられました)、そうした点を補足しておきました。
チリ太郎もこの先、親の言うことをどのぐらい聞いてくれるかどうかわかりませんし、今回は本当によい機会になりました。
授業もそうですが、学校の企画してくれるイベントは基本的に教育的な意図があるものなので、自分で進んで興味を持ち参加してくれるようになったら最高なのですけどね。(まあ、そんな簡単にいかないのが中高生ですが)