チリ太郎の学校は本日が終業式。
1学期の成績を持ち帰るはずですが、果たしてどんなものか…。
まあ、学校の成績が良くても、チリ太郎の学校で「推薦を狙っています」という生徒は皆無でしょうし、そんな枠があるのかどうかも知りません。
観点としては、中学より高校、中3より高1という具合に、尻上がりに成績を伸ばせているかどうかですね。
もちろん、最初からトップ層に君臨している生徒もいますし、詳しくはわかりませんがトップ層は似た顔ぶれであることもあるでしょう。ただ、チリ太郎のように割と普通の成績(中の上とか、上の下とか)からスタートしている子は、ジリジリと成績を伸ばしていってもらいたいものです。
チリ太郎を見ていて思うのは、「特別なことをしなくても成績って伸ばせるのだな」ということです。
もちろん、勉強はするに越したことはありませんし、それが邪魔になることはないでしょう。
しかし、例えば「家庭学習をしていなかったところ、1日3時間頑張るようにした」とか、「日々の予習復習を怠らないようにした」とか、そういう特別な努力が無くても、成績が伸びるケースがあります。
これは私の想像ではあるのですが…、学習内容が高校の分野に入ってくると、どうしても(一時的な場合も含め)脱落していく子というのが出てくると思います。
チリ太郎の学校にいるような子たちなので、能力が足りないということは無いと思うのですが、授業での集中が一瞬切れたときとか、何かのアヤで置いていかれるということが発生するでしょう。
そこですぐにリカバーできたり、サポート体制があれば何とかなりますが、思春期の子なので、部活動とか趣味とか、生活全般の中で必ずしも(気持ち的にも時間的にも)勉強を優先できないときってありますよね。そのようにして中学生時代はソコソコの位置にいた子が成績を落とすということがあると思います。
そういう子がいる中で、日々の授業の中で学習内容を理解しきる(完璧でなくても、「わからない」をつくらない)ことができれば、学校の中での相対的な順位は上がっていきます。
まあ、野球で言えば「点を与えなければ負けることは無い」的な発想ですかね。
ディフェンシブな考え方ですが、勉強においてはこれがかなり重要だと思っています。
弱点をつくってしまうと、そこからリカバーするのにかなりの労力がかかりますし、おそらく、自力でリカバーすることが難しいでしょう。
自力でできるような子なら、最初から弱点など作りませんからね。
ですので、私はチリ太郎に「勉強しろ」ということはほとんど言わなくなりましたが、そのかわり、
青:「学校の勉強、難しくなってきた?」「皆が難しいっていってない?」「今、一番難しい教科って何?」
というような声掛けをするようにしています。
その中で実際にチリ太郎の授業理解に問題が無いかをそれとなく確認するわけです。
その上で定期テストや成績ですよね。
そこに突出してできない教科が無いかを見て再チェックです。
中学生の頃は、結構「勉強しろ」って言っていたのですよね。
ただ、それって何か特別な意味があったかというとそういうものは無く、ただ、ダラダラ生活している様子が気に入らなかっただけなのですよね。
でも、もしその状態で学校の授業にしっかりとついていけているのであれば、それは必要の無い(余計な)声掛けになる場合もあると思います。
私自身はそういうふうに自分で解釈し、もう少し実質的な声掛けになるように改めました。
まあ、目論見どおりチリ太郎が学習の穴や弱点をつくらずに高1を終えられれば、受験勉強・受験対策はかなり楽になるのではないかと思っています。