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チリ太郎ライブに行く

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12月の中旬にチリ太郎と2人でライブに行ってきました。
チリ太郎の学校の期末試験期間ど真ん中の日程でしたが、チリ太郎はテスト勉強などもともとしませんし、その日を逃すと次の機会があるのかわからなかったので、決行することとしました。

そのアーティストはチリ太郎が好んで聴いている音楽クリエイターで、私が来日の情報を得て11月頃にチケット応募しました。
私はスポーツ観戦のチケットなどは取ったことがありますが、先行販売があるような(つまり競争率が高そうな)イベントのチケットは応募したことがありませんので、色々と初めての体験でした。職場の若い子にいろいろ聞いたりして、ウザイおじさんになってしまいました…。(皆さんありがとう)

チリ太郎って小さい頃から「あれが欲しい、これが欲しい」ということはほとんど言わない子です。また、「あそこに行きたい」ということもほとんどありません。
本当に、家でゲームをしていれば満足という子で、鬼のインドア派。
親バカ家庭というのは、何かと「子供に多様な経験を積ませる」ことに必死で、私もそういう傾向が大いにあるわけなのですが、子供の欲が少ないといろいろと発掘する作業が大変です。

今回も、チリ太郎が超乗り気だったという訳ではなく、私自身がほぼ準備万端整えてチリ太郎に提案し、

チ:「せっかくだから行ってみようかな」

ということで実現しました。

音楽イベントなんて、大学生や社会人になって自分で行きたいと思ったときに行けばよいのですが、前述のとおり、あらゆることに欲や動機が薄い子です。

「ああ、そういえば…、あれ、楽しかったね。」

という記憶だけ残してくれれば、チリ太郎が何かに一歩を踏み出すきっかけになるかもしれませんからね。

親としてはそんなことを期待しています。

もちろん、こんな遊びでも「子供が初めて体験すること」というのは立派な教育機会です。
事前準備は私や妻がほとんどしましたが、

チケットの取り方
チケット競争の仕組み
会場までの経路
ライブなどのイベント会場とはどういうものか

などなど、なるべく興味を持ってもらえるような説明をしました。
こういうところをクドクドと言うのは興ざめですが、全く触れないのももったいないことです。
私は、チリ太郎が覚えて置いた方がよいと思うことは、自分で手本を見せたり、一緒にやってみたり、失敗した話を面白く話したりして、楽しく伝えるようにしています。それが青ティ流の教育、子育てってところですかね。

ライブはなかなか盛り上がりました。
いざ演奏が始まってしまえば、チリ太郎にいちいち説明している暇なんてありませんから、私も会場のノリに合せて手を振り、声を出しという具合。(いいおじさんですが…)
あまりジロジロ見たら嫌がられると思い、チリ太郎の方はチラ見しかしませんでしたが、チリ太郎も手を振り、声を出していたみたいで、帰りには「少し喉が枯れたなぁ」と言っていました。

知っている曲はほとんど披露してくれたので、チリ太郎も盛り上がりに入っていきやすかったのではないかと思います。

私たちの世代は、
「日本人って自己表現が苦手」とよく言われたものです。
具体的に言えば、
「音楽に合わせて自由に踊るとか、盛り上がるということが苦手」
みたいなことなんですけどね。

今はそういう部分は解消されてきたとは思いますが、例えば

カラオケで歌う
音楽に合わせてリズムをとって盛り上がる

みたいなことは、「恥ずかしくてやりたくない」って人、まだ多いと思います。

やはりそういうのって、経験と慣れですよね。
あと、それを得るための機会。

まあ、本当に「親バカが過ぎる」というところではありますが、子が親の提案に耳を傾けてくれるのもいつまでも続くことではありません。
それが続く限り、世話焼きは続けてみたいと思います。

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