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中高一貫校生活の序盤の課題を考える②

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今回は前回記事からの続きとなります。

前回の記事は、中高一貫校生活6年を2年区切りで序・中・終盤に分けた場合、序盤の重要なテーマは「学校に慣れる」ことであり、それには下記3つの課題があるという内容でした。
・生活リズムに慣れる
・学校の学習進度についていく
・人間関係を構築する

記事の中では、チリ太郎の場合は「人間関係の構築」に一番苦労したという話をさせていただきました。
今回は、「生活リズムに慣れる」という課題について、思うところを述べてみたいと思います。

大人目線では、「生活リズムに慣れたかどうか」の判断は、短ければ1・2ヶ月程度、長くても1年の学校サイクルを経験すれば判断がつくだろうと思うのではないでいでしょうか?
ただ、そういうのは
・通学に電車を使って1時間かかるけどやっていけるかな
・部活に運動部を選んでしまったけど、練習で疲れてしまわないかな
・土曜日も半日学校があるけど、日曜日できっちり疲れがとれるかな

みたいな観点の話です。

私の考えでは、生活リズムは「ゲーム・動画・SNSなど」を含んだ生活全般のリズムを指しますので、この観点で合格点をあげられるご家庭がどれだけあるでしょうか?

私、チリ太郎の学校の保護者会とか、あるいはスクールカウンセラーの講演会とか、そういうところで情報収集していますが、中学序盤の親御さんの心配事の中で、「ゲーム・動画・SNS」はNo.1ですよね。

ですので、本記事では生活問題の中の「ゲーム・動画・SNS」を中心に述べていきたいと思います。

まずは実例ということで、我が家のチリ太郎。
チリ太郎は本当にゲームばかりという状況です。
(現在進行形です)

小学生の頃はニンテンドースイッチやプレステのゲームもたくさんしましたが、今はスマホゲームに集約されています。
それで、スクリーンタイムというアプリでチリ太郎がタブレットを操作した時間などを知ることができるのですが、まあ、平日5時間以上、休日10時間以上はゲーム・動画で占められています。

本当は、
「1日2時間まで」とか
「1時間やったら15分休憩を入れる」とか

ルールと管理はセットみたいなもので、我が家も小学生の頃は
「視力低下防止のため」「中学受験のため」
ということで、いろいろと「管理しよう」と努力したのですが、中学1年の半ばぐらいからはほぼ諦めているというか、放置している感じですね。

いや、より正確に言えば、子供に対する見方が変わったというのですかね。
(親バカなので、基準を引き下げているだけという説もありますが…)

ゲームプレー時間とか、生活の様子などを見ていると、チリ太郎の生活は決して褒められたものではありません。
1日10時間のゲームとか、親御さんによってはイライラしっぱなしかもしれません。

ただ、チリ太郎の学校のスクールカウンセラーさんもおっしゃっているのですが、

「では、何時間以下だったら正常で、何時間以上だったら異常なのか? そんな基準は無いでしょう。唯一あるとすれば、身体症状(例えば昼夜逆転とか、ゲームをしないとイライラソワソワするとか)が出るようなケースで、それはさすがに医師に相談した方がよい」

という考え方ですね。

私も人の親なので、「いやー、そうは言っても、1日3時間以上になるようだと勉強とか運動不足とか、生活にも支障が出てくるじゃない?」という常識的な考えがよぎります。
ただ、そういう理由で制限することに、子供が納得するか? 納得できずに従わせた場合にどういう影響があるか? というところですね。

私はチリ太郎が中学2年生になる頃には、ある程度考えを改めました。
チェックポイントは以下のようなものです

1.ゲームのやりすぎで身体的・精神的な症状が出ていない
2.本人なりのオンオフポイントがある
3.楽しく取り組んでいるなど、前向きな評価点がある
4.昼夜逆転など生活への大きな支障がない

結果として
1. は見た感じOK
2. は学校ではスマホ電源オフというルールを守っているので、これがチリ太郎の最低限のルールなのだろうと思いOK
3. は私や妻と同じゲームの話で盛り上がるなど、家族のコミュニケーションのために重要なツールとなっているのでOK
4. は最近就寝ギリギリまでゲームをしていて良くない傾向がありますが、我が家は相変わらず川の字で寝ているため、隠れて夜中もゲームをしているということは無いためOK

こんな感じの見立てですね。

はっきり言って褒められた生活態度ではありません。合格というより赤点回避ぐらいの評価です。
親の希望としては、ゲームや動画だけでなく、違うことにも興味を持って欲しいですし、時間も有効に使って欲しいです。

ただ、思春期の子は頭ごなしに言ったってダメですし、根拠無くやめろと言って聞くものでもありません。
認めるのが難しいのですが、それは「親の価値観」に合わないだけ。
小学生のうちは物理的な制限(時間制限、ゲーム機を管理など)も有効ですが、やはり中学生以上の子供に対しては、先の1.や4.のチェックポイントに引っかかるケースでない限り、「言葉と理論」によって対話し、「子供が納得して行動を変える」ことを待つべきかと思います。

ここね、親の意に沿わぬ方向に行ってしまった場合、軌道修正するのにすごいエネルギーを使いますし、忍耐力も要します。
ただ、子育てってそんなことの連続でもありますよね。

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