7月30日ぐらいから、1日に15分程度ですがチリ太郎に本を読ませています。
夏休みに入ってすぐ、私が近所の図書館でチリ太郎用に4冊の本を借りてきていました。
夏期講習はあるものの、学校の宿題はかなり少なめでしたので、読書をする時間ぐらいあるだろうと思ってのことでしたが、7月末まで完全に放置をされました。
8月を目前にして、意を決してチリ太郎に提案しました。
青:「チリ太郎、おとさんの借りてきた本、空いてる時間に読んでみて欲しいんだけど。」
チ:「ふぇい。そのうち…。」
青:「そのうちと言ってもう8月に入っちゃうよ。夏期講習に通ってるのは偉いけど、それだけで夏休みが終わるのはもったいないよ。4冊なんて軽く読みこなせる量だよ。」
チ:「…。」
青:「1日15分でいいからさ、みんなで本を読む時間をつくろうよ。おとさんも、おかさんも、その時間は読書をするよ。」
チ:「じゃあ、今日からやりますか…。」
青:「どの本から読む?」
私は4冊の本を改めてプレゼンしました。
・「2分間の冒険」(岡田淳)
・「坊ちゃん」(夏目漱石)
・「顔をなくした少年」(ルイス・サッカー)
・「ゲキトツ!」(川島誠)
私自身、どれも読んだことのない本でしたが(坊ちゃんですら…)、書評などをたよりに意図を持って選んできたものです。
チ:「これかなぁ」
チリ太郎が選んだのは、「坊ちゃん」でした。
青:「真面目かっ!」
チ:「そうなの?」
青:「いや、文庫本より読みやすくしてるけど、一番最初にそれ選ぶのね。」
その後、私は「2分間の冒険」、妻には「顔をなくした少年」を渡し、1日15分の読書会をスタートさせました。
15分って短いなと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、読書習慣の無い子には「これくらいなら」と思わせ、それでいてそこそこページは読み進められます。
我ながら思いつきで出した条件の割に、絶妙な時間設定だったなと思っています。(自画自賛です)
もう2週間以上たちましたが、チリ太郎は相変わらず、15分のタイマーを設定し、時間きっちりしか読みません。
(まあ、続いているだけ偉いのですが)
妻:「ゲーム時間は何かとオーバーするのにね。」
チ:「そうかなぁ。」
妻:「そうかなぁってコメントが驚きだよ!」
私は15分ずつ付き合っていましたが、ストーリーが気になりすぎて、一人で勝手に読み進めて、数日で全部読んでしまいました。
チリ太郎は確か7日くらいで「坊ちゃん」を読み、「2分間の冒険」は4日間くらい、「ゲキトツ」は3日間くらいで読了しました。
今、「顔をなくした少年」を読み始めたところですが、これはそこそこ時間がかかると思います。
妻は「顔をなくした少年」を半分くらい読んで、
妻:「ダメだ、私には辛すぎる」
といって諦めました。
自称文系で普段から「国語だけは自信がある」と言っている妻ですが、思春期少年の物語には興味を持てなかったようです。
(妻は主人公がウジウジ悩む話が大嫌いです)
チリ太郎が「顔をなくした少年」を読み切ったら、
「おかさんより立派だね」
と声をかけてあげたいと思います。
「この読書習慣が国語の成績アップにつながれば…」なんてことは考えていません。
成績を上げることが目的なら、読書は少々遠回りですよね。
私は、夏休みだからこそ、こういう「本来して欲しいこと」にも取り組んで欲しいと思ってやっています。
それこそ、受験のことは度外視。
いや、受験よりも重要なことかもしれません。