少し前のお話ですが、妻がチリ太郎の学校の保護者面談に参加してきました。
嬉しいことに、担任の先生からはたくさんのお褒めの言葉をいただいたそうです。
中でも嬉しかったのが、
「あんなに書くことが苦手だったチリ太郎君が、最近は調べ学習などでも授業時間内にしっかりと取り組めるようになったんです。」
という言葉でした。
妻は実際に提出された課題を見せてもらったのですが、
「へえ、これをチリ太郎が書いたのですか。」
と、妻も感心する出来栄えだったそうです。
誤解の無いように申し上げれば、チリ太郎は決して優等生タイプでもありませんし、できる子というわけでもありません。
学校のテストの点だけは1年生からこれまで、心配をされたことこそありませんが、テストでは測れない能力(書く、調べる、しっかり聞く、まとめる、発表する、わかりやすく説明する等)は、同世代の子についていけていないところがありました。
特にそれが顕著に表れるのが「調べ学習」のような課題で、チリ太郎はこれまで、学校で与えられた時間にはほとんど手を付けられず、宿題として家に持ち帰り、妻や私が手伝いながらなんとかこなしていました。(こなせずに提出期限オーバーも度々)
最近は、そうした宿題が減ってきたなぁと思っていたのですが、授業時間内に終えられる回数が増えて来ていたのですね。
私が思うに、チリ太郎の成長は、勉強の成果という面も少しはあるでしょうが、認知の発達という面の方が強い気がします。
成長しない子供なんていませんので、焦らずに待てば、それなりの時期には人並みになるものです。
ただ、それを待ってくれないのが中学受験ですよね。
中学受験の本にも、成長の早い大人びた子は受験に有利とあり、裏を返せば、成長がスローな子は不利だということになります。
いっそ、競馬のハンデ戦のように、持ち得点でも持たせてくれれば、その子のポテンシャルで勝負できるのでしょうけどね。(非現実的なことを言っています。)
それにしても、最近は公立小学校でも先生方の指導は本当にしっかりしています。
もしかしたら、運よく良い先生にあたっているだけという可能性もありますが、どの先生も、10褒めて、1課題を提示するという姿勢が徹底されていて、保護者面談でも、親が悲しい思いになることがありません。
家庭でもそうした姿勢に習って、「10褒めて、1叱る」。受験勉強も、「できたことをしっかり褒め、課題点にチャレンジさせる」ということがしっかりできたなら、子供の力を最大限に伸ばしてあげられるのかもしれませんね。