チリ太郎の勉強を見ていて、最後まで課題として残る教科は何かと考えたとき、
それは、「国語」かなと思います。
「算数」はこのペースで大丈夫。
「理科」は生物に少し弱さがある気がしますが、軌道に乗れば得意教科にできるでしょう。
「社会」も心配はありますが、少しずつ軌道に乗りつつあります。
「国語」については、漢字と論説文の理解は割と大丈夫なのですが、「作文(短文記述も含む)」、「物語文の読解」については、最後まで悩まされそうな気がします。
このうち、「作文」や「記述対策」は個別に対策をとるとして、「物語文の読解」を向上させるのは大きな課題です。
なぜ物語の読解が苦手なのか。
チリ太郎を見ていると、「イメージ力が弱いな」と感じます。
(個人的な考えですが)物語文の読解には「イメージ力」=「脳内に映像として情景を思い浮かべる力」が必要です。イメージ力が強い子は、国語の勉強を特別にしなくても、読解問題はある程度解けます。
私がこのように思うのは、私や妻がまさしくそのタイプだからです。私も妻も国語は得意な教科でした。
ただし、大人になった私の反省として、国語を本当の得意教科にするなら、イメージ力に加え、「論理力」が必要だったなと思います。
林先生など、国語の人気講師を見ればわかりますが、「絶対に感覚的」ではないし、むしろ、論理が勝った話し方をされます。
そして、その力で答えを1つまで絞り込むようにして問題を解きますよね。
イメージ力に頼った解き方をしていると、答えをある程度まで絞れるのですが、最後のところで間違えるケースが出ます。それが私の限界でしたね。
さて、チリ太郎の話です。
チリ太郎は私と違い、(この年の子供にしては)論理の理解は悪くない感じです。ただ、イメージ力が弱い。
イメージ力はどうしたら鍛えられるのでしょうか?
相応の社会経験に紐づく部分もありますが、中学受験の国語では、通常の生活では経験できないようなものをテーマに扱った作品が出たります。
経験に基づいて想像するだけでは対応できませんよね。
妻:チリ太郎、本を読んでるとき、その情景が頭に浮かんでる?
チ:えっ
妻:頭の中に、そのシーンが映像として浮かぶくらいじゃないとダメだよ。
チ:映像が浮かぶの?
妻:そうだよ。おかさんはいつもそうだよ。
チ:そうなんだ。
妻:だから、原作を読んだことある話がアニメになったりドラマになったりすると、
「うーん、私の思ってたのとちょっと違うなぁ」ってことが出てくるんだよ。
チ:そういうものなの?
妻:誰でもそうだと思うよ。
青:例えば、本に書いていない情報も、自分で想像して補って、頭の中に映像として思い浮かべるんだよ。挿絵のある本なら、思い浮かべるのがものすごく楽になるよね。
チリ太郎は本を読むのがものすごく早いです。
それはそれで強みではあるのですが、一方で、物語をじっくり味わおうという気持ちに欠けるところがあります。これは、受験勉強を抜きにしてももったいないことです。
さしあたり、読書の仕方から指導していくことにしましょうかね。長い道のりかもしれませんが、それが中学受験にも生きてくるかもしれません。