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講談社歴史まんがを読んでみて(感想)

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以前に講談社の歴史まんがを購入したことを記事にさせていただきました。
その際、「読んだら記事に」というような予告をさせていただきましたが、今回は同まんがシリーズの感想です。少しだけ、他社の歴史まんがとの違いにも触れたいと思います。

講談社歴史まんが

11月の中旬に講談社歴史まんがをセット購入し、だいたい1ヶ月が経過したことになります。
前日(12/13)時点で、チリ太郎は19巻まで読み終えています。
私は12巻(大阪夏の陣、冬の陣あたり)を読んでいる途中、妻は6巻(鎌倉時代あたり)を読み終えたところで、家族全員が自分のペースで読んでいます。

チリ太郎は(当然)勉強の時間としてではなく、空いている時間に読み進めてこれくらいの進度なのですが、自ら進んで読んでくれていますので、この歴史まんがは一先ず「買ってよかったな」と思っています。

歴史まんがは講談社の他にも、角川や小学館など、多数出版されています。
いざ、「歴史まんがを買おう」と思ったとき、どれを買うべきか迷うと思うのですが、私的には、総合的に講談社か角川が良いと思っています。
もちろん、私は歴史の専門家ではありませんし、社会科学習の専門家でもありませんので、「掲載されている内容はどの社も優れている」という前提ですけどね。
あくまで、一般ユーザーの視点で、講談社は12巻まで読んで、他社のはパラ見した程度での感想です。

まず、私が購入した講談社の歴史まんがの特徴ですが、

1.時代ごとに専門の監修を立てている
2.絵(まんが)は、歴史まんがとしては最も特徴的で、週刊誌に連載されるマンガに近い
3.マメ知識などを含めると高校で学習する内容までを網羅しているが、語句の解説は小学生以下を意識している
4.全20巻、各巻6話で計120話のボリューム

などが挙げられると思います。

1.について
これはおそらく他社に無い特徴なのですが、普通に考えますと、大学で研究するレベルの学者さんであれば、○○時代が専門という具合に専門分野は狭くなりますので、各時代の正確性に拘るのであれば、このスタイルになるのだと思います。
他社は全巻同じ人が監修を務めておられますので、「歴史の流れ」を重視しているのだと思いますが、これはこれでありですね。

2.について
各社の内容が保証されていることを前提にすれば、読者の興味を引くための「絵」が最も重要になると思います。
ここははっきり言って「好き嫌い」の問題ですので、お子さんが読むのであれば、お子さんが気に入った絵の出版社を選ぶべきですよね。
ちなみに、講談社の歴史まんがは、調べた限り、講談社系の週刊誌で連載を持っていた漫画家さんが各巻を担当しており、漫画家さんによって、1巻だけの人もいれば、2~3巻担当している人もいます。
この点、角川は1巻を1人の漫画家さんが担当し、計15人でシリーズを書いていますし、小学館などは1人の漫画家さんが全巻を担当しています。

パッと見た感じの印象ですが、
小学館:昔ながらの、ザ・歴史まんがという子供向きの絵
角川:各巻を分担しているが、絵はクセが少な目で、ある程度一貫性が感じられる
講談社:巻ごとにプロが書いているので、それなりに絵のクセ・インパクトが強い
というところでしょうか。

私は一貫して穏やかな絵というより、プロが描くマンガの方が絵の迫力とか、コマの使い方の上手さなどの面で重要だと思い、講談社を選びました。
大人が読む分には、
「この絵、どこかで見たことあるね。あっ、マガジンのあのマンガの人だ、やっぱりね。」
などと話が広がります。(大人の間だけですが…)

3.について
高校日本史くらいの内容は網羅していますが、これを勉強に使うのはあまり現実的ではありません。
やはり、中学・高校の歴史を学ぶ上では、教科書や副教材が絶対に適していると思います。
ですので、「歴史まんが」は「歴史に親しむ」、「空き時間に手軽に読む」、「気分転換や新たな気付き」などの目的と割り切る必要がありますね。
また、注釈についてですが、
マンガなので、セリフは登場人物の年齢や生きた年代に基づかないと雰囲気が出ません。しかし、そうすると子供が読むには少々難しくなります。
この点、講談社の歴史まんがは、注釈がかなり丁寧で、小学生が読むことに配慮できています。(他社も配慮していると思いますが)

チリ太郎は「それでも少しわからない言葉があるなぁ」と言っていましたが、そこは「辞書を引きましょう」と言いました。
国語力も関係しますので、人それぞれという面もありますが、大事なのは、辞書を引かなければならない機会が最少になるように配慮されていることですね。

4.について
講談社の歴史まんがは全20巻で、掲載される情報量は最上位クラスです。
「置き場所がないのでコンパクトに」ということであれば、15巻+別冊4巻の角川が推奨かもしれませんが、
どうせ読むならば、情報量が多いに越したことはありません。

1巻に6話掲載というのは、角川も同じスタイルをとっています。
この話の中で、メインストーリーから外れて時間も少し遡ったりするケースがあり、小学生が読むには少し注意が必要かなと思いました。
しかし、私が一番重要だと思うのは、この1話の中で「面白いマンガ」として成立させるという点です。

歴史まんがを「勉強」と捉えると、なるべく「時系列に沿って」、「覚えやすいように」事件や事実を配置していくのがよいと思います。
しかし、歴史まんがを「娯楽としてのマンガ」と捉えた場合、各話が面白く描かれていないと話になりません。
講談社に限った話ではありませんが、私の記憶にある歴史まんがに較べると、最近の歴史まんがは、「読んで面白い」という部分にかなり力を入れているなと思います。
そうした努力の結果が本の構成にも表れているのですね。

そんなわけで、家族で楽しめる歴史まんがですが、私は購入するタイミングとして、「小学4年生くらいがお勧めかな」なんて思います。
ご家族がマンガ好きならば、もっと早くから購入しても楽しめますね。
なにしろ、最近の歴史まんがは大人が読んでも楽しめるものになっていますので。

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