大ヒットロングラン中のチリ太郎の受験を振り返るシリーズです。(←歪曲がひどくなってきました。)
我が家は受験者本人や親が合格発表日に涙するということはありませんでした。
第一志望に合格したので、あったとすれば「嬉し涙」ということになると思いますが、そういうのはありませんでした。
(あればブログネタにはなっていたでしょうが…。)
その代わりと言ってはなんですが、受験勉強期間に妻が耐え切れずに涙した日というのがありました。
忘れもしない、昨年の12月14日でした。
この日はいつもと変わらず、私が帰宅した時点で妻とチリ太郎が揉めておりました。
私はなんとか雰囲気を維持しようと、サラッと晩御飯の支度をし、家族で食卓を囲む席に着いたときでした。
私としてはいつものように悪い雰囲気をリカバーできたと思っていたのですが、妻は今回ばかりは気分が収まらなかったようで、チリ太郎が驚いて固まってしまうほど号泣しました。
妻は言いました。
妻:「直前期だというのにチリ太郎が家庭学習をしない上、心配して声をかけると逆ギレられ、このままではチリ太郎が不合格になったときに、『ほら見たことか。親の言うことを全然聞かないからそんなことになるんだ』と言うことになる。そんなことを言いたいわけじゃない。」
チリ太郎に妻の気持ちが伝わるかどうか不安だったので、私からも補足説明をしました。
青:「おとさんも、おかさんも、チリ太郎のことが大好きだ。でも、チリ太郎がおかさんの言葉に耳を傾けないから、おかさんは苦しんでる。このままいってもし悪い結果が出たとすると、『ざま見ろ。自業自得だ』という気持ちが湧くよね、人間だから。でも、そういう未来を望んでいるわけじゃないんだよ、おとさんも、おかさんも。大好きな子にそんなことを言いたい人なんていないよね? 何回も言っているけど、人から応援される子になろう。まずはおとさんやおかさんから応援される子になろう。」
チリ太郎の目からも涙がこぼれました。
その日以降、チリ太郎は心を入れ替えたように勉強に…
ひたすら勉強に…
取組んでいたら美談になるのでしょうけどね…。
まあ、私から見ても以降の生活態度はほとんど変わりませんでしたね。
でも、妻の方は思いを吐き出したせいか、その日以降は小さなことで揉めることが減りました。(←なくなってはいない)
常識的な人ほど、
あれだけ大騒ぎして
あれだけ強く伝えて
本人も反省している風で
それで変わらないなんて…。
とガッカリするかもしれませんが、
子供なんてそんなもんですし、大人だって大して変わりません。
涙して決意したら行動が改まるなんて、私は全く思っていません。信じもしません。
人間は、劇的に変ることもありますけど、大抵はそんな風でなく、徐々にかわっていくものです。
受験に涙は不要です。怒鳴り声も要りません。
涙を流そうが、流させようが、それ以降大きく変化することは稀です。
むしろ、
・(親子ともに)大爆発しないように時々ガス抜きをする
・(親は)同じことを何度も、淡々と、嫌味にならないよう注意しながら言いつづける
・(親は)同じことを何度も言い続けるメンタリティを持つ
そんな心構えが重要なんだと思います。