スポンサーリンク

時事問題対策って必要ですか?

ランキング応援をお願います

先週は衆議院議員選挙がありましたね。

チリ太郎、中学3年にして初めてテレビの選挙速報をチラ見していました。
(チラチラ見る程度です)
特に、TBSの日本シリーズと選挙速報の二元放送、分割画面と副音声による切替を珍しそうに見ていましたね。

私はそんな様子を見て、

「そうだよな。そんなもんだよな」

と改めて思いました。

何のことかと言えば、子供が政治とか経済とか、社会の仕組みに意識を向け始める時期の話です。

最近は小学5年生や6年生でも、社会の動向に目を向けられる子がいます。
本当にすごいことです。
ただ、「その水準が普通」だとは全く思いません。
加え、「その時期から社会の動向に目を向けるべき」というふうにも思いません。

これは個人的な教育観なのですが、
誰しも人生の中で、「教科書で習ったことと実生活、実社会で起こる現象が結びつく瞬間」というのがあると思います。
私はこの瞬間は非常に大事だと思っています。
ちょっと大げさかもしれませんが、勉強してきたことの意味がそこに表れる「感動的な瞬間」だと思っています。
そうした「感動的な瞬間」を人為的にコントロールすべきかどうかということで、私はなるべく本人のタイミングを待つべきだと考えています。

これとは対極にあるのが中学受験における「時事問題対策」ですかね。

私はチリ太郎の受験のときから少々違和感を持っていました。
さすがに中学受験で時事問題対策は必要無いと思いますし、それをやらなければ受からない学校があるなら、その学校を目指すべきかよく考えた方がよいなと。

2024年を振り返ると、例えば
・ウクライナの戦争は終わりそうもないな
・中東も大変なことになっているな
・米大統領選が報道されていたな
・歴史的な円安だったな
・衆議院議員選挙があったな

いろいろなことが思い出されますが、今の時点で子供たちがこれらのニュースに興味が持てなかったとしても、何ら問題ありません。
いずれ、「ああ、社会とか公民で習ったのはこういうことなんだ」と思う瞬間が訪れ、心が高揚する瞬間があると思うのです。この瞬間を大事にしてほしいのですよ。

決して「時事問題対策」のように、「覚えるべき知識」としてアプローチして欲しくないわけです。

まあ、興味を持つ子はどんどん先に進んで、自分なりの考えを深めてもらって構わないのですけどね。
また、子供が様々なことに興味を向けるよう、生活環境整備をするのも良いでしょう。
ただ最後は「自発的に」興味を持つということが大事です。
(そういう意味では、「中学受験の時事問題対策を機に社会問題に興味を持った」という子がいるなら、それもアリでしょうね)

これは保育園ぐらいから高校生、大学生になってもそうですが、最後の一番大事な瞬間は本人に取っておくこと。親はそこを我慢して教えすぎないことですね。
私は子供を育てる上でとても重要なことだと思っています。

チリ太郎、もう中学3年で、昔なら「中3ともなれば政治・経済にも目を向けるべき。毎日新聞に目を通すべき」なんて言われたかもしれません。
でも、やっぱり学ぶ・気づくタイミングってあると思います。
それなりに印象に残るできごとでないと教材にもなりませんしね。

そういう点では、今回、思わぬ形で衆議院解散総選挙となり、連立与党が過半数割れという結果となりました。

レベルの低い論点でいろいろと残念な選挙ではありましたが、子供にとっては本当によい教材となったことでしょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする