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親の教育価値観に影響を与えるもの その3

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私は2年程前までは知らなかったのですが、東京都は中学の通知表も絶対評価で、定期考査の順位などは発表されないようですね。
昔、チリ太郎に、「いいか、今はまだ学校の成績なんて気にしてないかもしれないけど、中学校に行ったら毎回のテストの結果で学年順位が出るから、自分の立ち位置が明確にわかっちゃうんだぞ。」なんて話した直後に、東京出身の妻に、「えっ、東京は学年順位なんてつかないよ。」と否定され、恥ずかしい思いをしました。

私の通っていた中学校では、毎回のテストの結果について、5教科の結果と学年順位などの情報が5cm×15cmくらいの細長い紙で返されておりました。ドラマや漫画のように、順位が張り出されたりはしませんでしたが、少なくとも学年順位がつくのが普通だと思っていました。

さて、私の6年生のときのクラスメートは、B君を除き、(おそらく)全員が地元のS中学に進みました。この中で、同じ高校まで進学したのは、A君、Cさん、あと1、2人くらいだったと思います。

中学生になり、初めて受けたテストでは、学年順位が14番だったのを覚えています(学年の生徒数は300人くらい)。ちなみに、この時、Cさんが私のところに来て、「何位だった?」と聞いてきたので、お互いの順位を教えあいましたが、Cさんは5番か6番くらい。直接確認はしませんでしたが、A君はおそらく1番か2番だったと思います。

当時の私の地域では、自分が進学する高校を選ぶにあたり、「定期考査の順位が何位くらいか」、「5段階評価の通知表の合計点が何点か」で見当をつけていました。
公立校の強い都道府県の実態と言ってよいと思いますが、私立高校に進む人は、ものすごく成績が悪い人か、お嬢様学校に進学する人しかいないので、上記の方法で行ける県立高を選ぶのです。
もちろん、入学試験と面接はあるのですが、基礎的な問題で差がつきにくく、試験結果で逆転が起こるようなシステムではありませんでした。

私の進学したR高校は、定期考査30番以内で、内申点(通知表の9教科5段階評価の合計)が40点以上あれば十分(38点あたりがボーダー)合格できると言われていました。内申点は東京都のように、5教科以外が2倍で評価されるという考えはなかったと思います。

私の中学校での成績は、途中、3桁の順位をとるなど、あまり安定しない時期がありました。(このとき、クラスメートでヤンキーの女子生徒にめっちゃ絡まれた時期でした)
そんな私を心配してか、母は私が中学3年生のときに、「近くに塾ができたから通ってみる?」と持ち掛けてきました。当時、安定感は無いながらも目標のR高校には合格できる成績はとっていたと思いますし、無用に家計に負担をかけるつもりはありませんでした。しかし、その塾が「小学生時代にB君を指導していた先生が独立してつくった塾」であることを知り、私はその塾に通うことを決めたのでした。

中学生で初めて通った塾は、週1回の通塾で月謝が1万数千円/月であったと記憶しております。先生は1人(加えて教材を作成する仲間がいたようですが)、小規模でアットホームな塾でした。
その塾の先生は、早稲田大学に進んで一般の企業に就職したが、肌に合わず退職して塾講師を始めたとおっしゃっていて、中学生の私から見ても「うーん、会社勤めは合わないだろうなぁ」というような、少々こじれた感じの方でした。しかし、そこが人間的な魅力でもありました。
その先生の指導の下で、私は初めて「勉強の仕方」を学んだ気がします。今にして思えば、割と基本的なことではありますが、
「問題集は直書きNG。薄い問題集でよいから、ノートに答えを記載して使い、3回目に解くときに直書き。そのときは100点を取れなければいけない。」
「国理社英は教科書を徹底的に読み込み、特に社英は書いてあることを空で言えるくらいに。」
「98点と100点の人の実力は全くの別物。100点をとるためには、人の3倍の努力が必要。」
「人の3倍の努力とは具体的なことだ。つまり、人が1回で済ますことを念入りに3回やって、初めて3倍の努力と言える。」

というような教えが今も記憶に残っています。
この塾に通っていた時期、私は小学校6年生のときと同じように、勉強を楽しむ感覚を再び味わいました。

加えて、先生から小学生時代のB君の話なども聞けて、大いにモチベーションがアップしました。

先生がおっしゃるには、「Bは小学4年生の頃から指導していたが、1日4〜5時間の勉強をずっと続けていたし、算数のテストでは100点以外取ったことはなかった。T中学に合格するのはそのレベルだ」とのことでした。
確かに、小学校時代のB君は、私やA君、Cさんとは異なり、課外クラブ活動などをしている様子がありませんでした。私は、中学生になって大学進学までを見据えたビジョンを全く持たない能天気な生活を送っておりましたので、T中学のレベルということにも無関心でした。しかし、小学4年生から6年生まで、1日最低4〜5時間の自主勉強をするレベルと聞いて、「ああ、B君は本当に別次元の生活を送っていたのだな」と思い知らされました。
(つづく・次回ようやく完結)

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