東京の公立校に通う小学生が貰ってくる「あゆみ」ですが、私のような地方出身者には「あれっ、通知表ってこんなだっけ?」と感じることがあります。これが、地域性なのか、時代によるものなのかもわかりませんが…。
古い話で恐縮ですが、私の記憶の中での通知表というのは、小学校3年までは各教科3段階の相対評価(私の地域では、3重〇、二重〇、〇でした。)、4年生以降は5段階の相対評価です。4年生であれば、クラスの中で5(最もよい評価)が取れるのは、数人しかいないという評価の仕方です。また、評価は教科に対して1つしかなく、授業態度やテストの点やら、一切をまとめてその教科の評価がつきます。
何が思い出に残っているかというと、「クラス内での相対評価」ですので、「体育はあいつとあいつと…」みたいな感じで、ある程度予測がついてしまいます。当然、オール5のステイタスは絶対評価の比ではないわけですよね。私は、これはこれで面白いと思っていましたが。
一方東京都の「あゆみ」は各教科いくつかの観点に分けての絶対評価です。
例えば、4年生の国語でれば、「関心・意欲・態度」、「話すこと・聞くこと」、「書くこと」、「読むこと」、「知識・理解・技能」という5つの評価の観点についてそれぞれ、A=「よくできた」、B=「できた」、C=「もう少し」という評価がつきます。
私の妻は東京都の生まれなのですが、「私の小さいころからそんな評価方法だったな。まあ、あまりいい成績じゃなかったから、詳しく覚えちゃいないが。」と言っておりました。
全国の学校を調べてみないとわかりませんが、東京都はそのような評価方法であり、これと同じ評価方法で実施している地域、そうでない地域とそれぞれのようです。私が会社の同僚とことことについて話した際は、その方は私の小学校時代と同じような評価方法であったと話されていました。
そういえば、書いていて思い出しました。チリ太郎が3年生のときの保護者説明会に出席した際、先生がこんなことを話されていました。
「あゆみの学習の記録にAが少なくてもがっかりしないでください。Aはテストの点数で言えば95点以上の場合につけます。小学生のテストは1問間違えたら90点になってしまう配点も多く、平均で95点以上取るのはかなり難しいです。」
まあ、これを厳密に実施したら確かにAは取りずらいですが、実際のところはどうなのでしょうね。せっかく絶対評価にしているのですから、ある程度できていればAをつけたいのが人情ってものですよね。 、