ドラマ「二月の勝者」、我が家も録画して見ています。
チリ太郎も一緒に見ています。
チリ太郎、原作を読んでいないので、
チ:「この人(黒木先生)、いろいろと問題発言おおいねぇ…。お金とか、カモとか…。」
などと、真面目発言をしています。
甘いですねぇ…。
物語の序盤で「感じの悪い人」がいたら、それは「実はいい人」である可能性が90%というお約束を知らないのですから…。
(逆に、そうした「お約束による先入観」を持たずにドラマを見られるということに新鮮さを感じますが…。)
直近の第4話では、塚本高史さん演じる武田君父親の「クズっぷり」が中受ブログ界で話題になっていますね。
私は思いました。
「えっ、自分とあまり変わらないけど、これでクズ認定?! ちょっとハードル高すぎない?!」
昭和のクズの定番と言えば
クズ父:「おいシズエ~、出かけるから金を出せぃ」
シズエ:「あなた、昼間っからそんなに酔っぱらって…。もううちにお金なんてありませんよ。」
クズ父:「なにぃ~、あるじゃねぃか、こんなのとこにぃ~」
シズエ:「あなた、それはタカシの学校の給食費、それだけは…」
クズ父:「うるせぃ。次のレースはなぁ…、こればっかりは確実なんだ。次こそはなぁ…。どけぃ!」
タカシ:「やめろ! 母ちゃんをいじめるな!」
クズ父:「なにぃ~、ガキが親にタテつくのか!」
シズエ:「あなた、タカシに暴力はやめて!」
定番はこれでしょ。
これが基準ですよ。
それに比べて武田父は
・ソシャゲの課金は小遣いの範囲
・子供との関係は良好で会話もまとも
・ちゃんと働き、それなりの時間に帰り
・時には自分でカップラーメンを作り
・暴力はふるわず
むしろ、「少しいい」くらいの父親では?
いや、「少しいい」は言い過ぎですかね。
私が思う「ここだけ決定的にダメ」な点は、「奥さんに対する煽るような挑発的な発言」ですね。
これは危機感が無さ過ぎて、「どんだけ勇者だよ!」と思ってしまいます。
そんなことを加味して評価するなら…
「危機感知センサーがぶっ壊れた気のいいお調子者」
というところでしょうか。
いずれにしても、クズ認定するほどではないはずです。
改めて思うのは、
あのレベルが「クズ認定」されてしまうのは、中受を目指す家庭のレベルが一般家庭よりも恵まれているからだと思います。
普通に考えて、昭和レベルの「本物のクズ」が両親のどちらか片方にでもいたら、その家庭はとても中学受験どころではないでしょうからね。
そんなわけで、図らずも武田父を積極擁護する形になりましたが、世のお母様方には、
「あれは許容されるべきレベルじゃないですか?」
と改めて言いたい。
やばいなぁ、炎上するかなぁ…。