少し前に、新聞の折り込みチラシに早稲アカの広告が入っていました。
男女御三家などの短めの合格体験記とともに、難関校の合格実績を数字で大きくアピールする紙面構成。(どこの塾も同じですが)
チリ太郎の受験は終わったとはいえ気になるので、体験記などに目を通しました。
やはり新3年や新4年から通塾を始めたという子ばかりですね。
もしかしたら…、意図的にそういう体験記を選んでいるというのは少々考えすぎでしょうか…。
チリ太郎の受験を通じて私が感じたことの中に、
「3年以上の受験勉強は長すぎる」
というものがあります。
中学受験の対策はやればきりがないのだけれど、カリキュラム自体は2年みっちりかけるほどの内容でもなく、1年か1年半もあればという感じがしました。
結局、どこかで躓いたり、極端に苦手な内容があったり、あとは難関に挑むために難易度を果てしなく上げていったりという期間があるので、3年以上の準備期間が必要になっているのだと思います。
それでも、ある程度優秀でウィークポイントが少ない子にしてみれば、新小学4年までの通塾期間などは本当の「助走期間」になってしまうと思います。
この「助走」が必須であるかというと、私はそうは思いません。
受験を経験した方はどなたも実感があると思いますが、比較的早くから通塾を開始しても、難易度が一気に上がるのは5年生以降だったりします。
ここで振り落とされたり、ライバルに大きく水をあけられてしまうことがよくあると思うのですが、そういう現象が起きること自体、5年以降の学習が4年以前の学習を前提にしていない表れなのではないかと思います。
まあ、親御さんの考え方次第なのだと思いますし、私の考えも大きなお世話なのですが…
例えば、4年生までの通塾はすごく順調で塾内で最上位クラスにいた子が、5年以降のカリキュラムで躓いてクラスを落としていき…。
という話をブログなどで目にすると
青:「慌てず遅めにスタートして、『皆を追いかけよう』という感じでスタートしていたら、この子はどうだっただろう。元々ある程度優秀な子なら、学習を続ける限りは成績を上げながら前向きに受験に取組めたのでは…。」
と思ったりします。
「その5年時の挫折って、無駄に長く塾に身を置いた弊害であって、遅くスタートしていたら経験せずに済みますよね。」
ということです。
もしかしたら、「そんなことでは御三家や筑駒には受からない。間に合わない。」なんてご意見をいただくかもしれません。
学習塾もそんなことを言うでしょう。
でも、本当でしょうかね?
私は、「御三家や筑駒で勝負になるような子ほど、4年生以前の通塾って必要ないでしょ。」
と思うのですが、間違っていますかね。
お子さんが楽しく通塾でき、家族も納得しているのであれば口を挟むことではないのですが、私は5年生4月や5年生10月あたりからの通塾、受験勉強開始というのが一番ストレスが少なく、短期集中で楽しく受験勉強を進められるベストタイミングなのではないかと思っています。