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気になるニュース、気になる数式

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先日、Yahoo!ニュースなどでネットパトロールをしておりましたら、なかなか興味深いニュースがありました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6644eeb9b1d249fe97e3b449a05803e0f8d4b31b

「6年ぶりに最大の素数が見つかった」というニュースなのですが、その素数というのが

「2^136279841-1」(2の136279841乗マイナス1)という数字。

ニュースでも解説されていますが、この「2のn乗マイナス1」で表される素数のことをメルセンヌ素数というらしく、今回抜かれた旧最大素数もメルセンヌ素数であったとのこと。

これは面白いと思い、コメントなどで予備情報も仕入れ、チリ太郎に教えてやることにしました。

青:「チリ太郎、今日ね、面白いニュースを見つけてしまいました」

チ:「なに?」(タブレットのニュースを覗き込む)

青:「確認されている最大の素数が更新されたというニュースなんだけど、2のn乗マイナス1って面白い形をしていて、これをメルセンヌ素数というらしいよ」

チ:「へー」

青:「それが素数であることを検証するために、何台ものスパコンで分業して計算するみたいなんだけど、メルセンヌ素数はその検証が少し楽みたいで、だから1つ前に発見された最大素数もメルセンヌ素数だったみたい。どのあたりの計算が楽になるのか、おとさんにはわかりませんが」

チ:「うーん、例えばこの形で素数になるとすれば、nの値は2を除いて偶数にはならない気がするね。あと、3の倍数も除けるかな。そんな感じで除外できるものがあると、計算の手間が減るのかな?」

青:「そうなの?」

チ:「多分だけど、2の偶数乗マイナス1という形だったら、因数分解できちゃうじゃない? 同じく、3の倍数でも因数分解できちゃう」

青:「おとさんにはよくわかりません」

チ:「因数分解の公式の形になると思うんだけど。X2乗マイナスY2乗の」

青:「なんだかうっすらと思い出してきた。確かにそんな公式あったね」

というやりとりをしました。

普段、私はこのように気になったニュースをチリ太郎に紹介することがあるのですが、今回はまあまあヒットした方ですね。興味を持ってくれたので、会話が成立しました。

チリ太郎の指摘したことが合っているのか間違っているのか、私にはわかりません。
ただ、いろいろ調べてみたところ、確かにメルセンヌ素数のnに偶数は入らないらしいですね。(3の倍数はわかりません。どなたか詳しい方がいらっしゃったらご指摘ください)

チリ太郎も中3になり、もう学校で習っているのは高校数学に入っていると思います。
数学に関しては私が教わることはあっても、私が教えることは1つもありません。

そんな文系脳の私が感じたのは、

ニュースを見てすぐにそういう感想が出るあたり、チリ太郎は理系の人特有のセンスがあるなってことです。

このあたり、持たざる者が持ってる者を見たときに、「違い」を痛感することがよくあります。
例えば、英語を喋れる人が思考も英語で行うのと同じように、数学が得意な人って数式とか図形からダイレクトに思考できるんですよね。
※ただし、それを言葉で説明するのが苦手な人もいます

私はどちらかというと、こういうニュースを見て
「これを素数であると検証するのにどれぐらいの労力がかかるのかな?」とか
「これが素数であると証明されると何かに役に立つのかな?」みたいな感想を持つのですが、それは文系的な思考なのかもしれませんね。

ちなみに、そんな私のプレゼンには続きがありました。

青:「おとさんさ、これが素数って証明されたら何かいいことあるのかなって思ったんだよ」

チ:「まあ、確かに」

青:「こうした大きな素数どうしを掛け合わせた数字が、ネットワークセキュリティの暗号などに使われるらしいよ」

チ:「あぁ、なんか聞いたことあるなぁ。素因数分解するの大変だからね」

青:「そうそう。あと、スパコンとかすごい設備を導入して個人で検証しているのかと思ったら、愛好者のグループというか、ネットワークみたいなのがあるみたいね」

チ:「そうなんだ。研究ってわけじゃなくて?」

青:「今回の発見者が研究者かどうかはよくわからないけど、個人で検証したわけじゃなくて、素数になりそうな数字を発見したら、仲間で分業して検証してくれるようなネットワークがあるみたいね」

チ:「趣味に近いのかな」

青:「まあ、おとさんの知る限り、大学で数学を専攻する人とか、大人になっても数学に関わっている人とかはほぼ趣味に近いよね。でも、おとさんは興味だけでそうした学問に携わり続けることができる人は尊敬するけどね」

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