6月末の日曜日の話ですが、妻とチリ太郎と外出しました。
以前から予定していたことなのですが、チリ太郎も同行する予定になっていることを本人に伝え忘れていて、本人に伝えたのが前日の夜でした。
さすがにチリ太郎の反応は…、
チ:「えっ、明日は家でゆっくりしようかなと思っていたのだけど…」
と、困惑と不快の色が表情に表れていました。
私は正直に謝りました。
青:「チリ太郎、折角の休みの日に悪かったね。結構前から決めていたのだけど、伝え忘れていて申し訳ない。でも、折角の機会だからチリ太郎も一緒に行こうよ。午後からの予定だから、帰りにおいしいラーメン屋でも探して晩御飯にしてしまおう。そうすれば、家に帰ってきてからは自由時間になるしさ」
チリ太郎、特に返事はしませんでしたが、翌日はちゃんとついてきてくれました。
嫌がる様子もなく、渋々という感じでもなく、普通の外出イベントのようにしてくれていました。
普通の高校1年生ならば、気に入らないと徹底抗戦というケースもあるでしょうし、そもそも家族で出かけるのを嫌がる子もいるでしょう。
チリ太郎も、中学以降は先に書いたように不満な表情や言動をよく示すようになっていますし、それが元で妻とよく言い争いをしています。
私の対応方針は
・親に対する態度が多少失礼でも、受け流す
・こちらに少しでも原因がある場合は、軽く謝る(「しつこく言って悪かったね」とか「うっかりしていて申し訳なかった」など)
というふうにしています。良い方法かどうかはわかりませんが、そこでこじれた空気にせずに、サッと収めるような方向に行動します。
妻はよく、
妻:「なんで私たちがペコペコしなきゃいけないんだ。しかも1日中世話を焼いてあげて、それが当然のような態度で。チリ太郎は王様か何かか!」
と不満をこぼしています。
私は冗談めかして、
青「まあ、王様ではないけど、我が家の王子様には違いないんじゃない? ねっ、チリ太郎王子」
と冗談めかして答えることにしています。
まあ、このあたりは役割分担みたいなもので、妻が怒れば私が引き、私が怒るときは妻がフォローに回る。私は夫婦の役割分担としてこれが結構重要だと思っています。
叱ることもものすごく重要です。
一般社会から見た常識として、「その態度はどうなんだ?」「その考えは甘すぎやしないか?」と疑問を呈することは都度する必要がありますし、我が家ではそういう役割を妻がしてくれていますので、大変助かっています。
ただ、中高生の男子(女子でも)なんて、「強く言ったら従う」「納得して態度を改める」なんてことは絶対にありませんので、その場は指摘だけしてサッと収めてしまう方がよいのです。時間をおいてから自分で考えたり、必要な時が来たら思い出したりするでしょうから。
親子の関係で見ますと、もともと親は腕力、経済力、人生経験、弁舌力など、あらゆる面で子に対して優位な立場です。そんな人が本気で押さえつけたら、子は従うしかありません。
ただ、それは同時に「言われて従った」という結果しか残りません。
私はどちらかと言うと、譲るところは積極的に譲り、尽くす余地のあるところは積極的に尽くし、「ここぞ」と思うところで子供が自発的に選択して欲しい方を選択してくれる方に持って行きたいと思っています。
返納性の法則を生かすような方法ですね。
こっちの方が自分の好みに合った子育てかなと思っています。