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科学大に進む人

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先日東京科学大学のオープンキャンパスに行ったときの記事を書きました。
オープンキャンパスに行った帰り道、チリ太郎にこんな話をしました。

青:「チリ太郎の学校から東京科学大学に行く人って思ったより多くないんだよ。毎年二桁いかないぐらい」

チ:「そうなんだ」

青:「東京一工ってグルーピングされるぐらいだから、理系では東大京大の次に優秀と言われてる大学なんだけど、チリ太郎の学校からもうちょっと合格していてもよさそうなものだけどね。だって、東大に毎年40人ぐらい合格するわけじゃん。それで科学大合格がが10人以下だと不思議に思っちゃうんだよね。」

チ:「そんなものかな」

青:「そうだよ。例えばさ、東大の倍率が3.0倍だとしたら、チリ太郎の学校から約120人ぐらい受験している可能性があって、その3分の2が不合格になると想像できるわけだけど、『ちょっと無理そうだから科学大志望にしよっかな』なんて冷静に判断する人がいてもいいじゃん。科学大、かなりよい環境だったでしょ」

チ:「一緒に受験できないの?」

青:「両方とも後期の受験が無いから併願はできない」(正確には、東京科学大の医学部には後期受験がありますが)

実際、私が普段から思っていたことなので、チリ太郎に話してみた次第です。
それに対してチリ太郎の冷静な答えが返ってきました。

チ:「募集人数が違うだろうから、そこがどうかだよね。あと、科学大には文系学部が無いだろうから、文系の人は受験しないしね。」

青:「そうだね。募集人数は違うだろうから後で調べてみよう」

チ:「あとさ、言う程簡単じゃないんじゃない?」

青:「志望校を落としたつもりでも、難易度はさほど変わらないってこと?」

チ:「うん。わからないけど」

私、いつもチリ太郎の率直な感想って正しいことが多いなぁと思っているのですが、今回もそうかもしれませんね。
大学受験のことは私の方が詳しいと思っていて、チリ太郎に教えてやるつもりで話を振ったのですが、なんとなく…、やり込められた感じ…。

それから家に帰って、東大と科学大の募集人数を調べてみました。

2025年実績で、東大が約2,960人、科学大が約1,003人の募集定員なので、募集人数の比較では科学大は東大の凡そ3分の1ぐらいなのですね。
チリ太郎の学校はやや理系寄りの生徒が多いと思いますので、東大合格者も文系理系で半々ということは無いと思いますが、まあ、募集人数の違いなどを考慮すれば、東京科学大の合格者が二桁なかったとしても、決して少ないということは無さそうですね。

また、2次試験の内容的にも、東大の2次には理系の場合でも国語があるというのは有名ですが、科学大の2次に国語はありません。
科学大の2次は数学、理科(物理・化学)、英語の3教科ですが、英語の配点は低めなところがちょっとした特徴と言えるでしょうか。また、理科は物理と化学固定(生物・地学は無い)ですので、特に理系の中で「物理がきついから」と選択を諦めた人は科学大を受験できません。

こういうところを見ると、偏差値的には上下があるものの、東京科学大は決して東大志望からこぼれてきた人材を欲しているのではないことがわかりますね。
まあ、私程度では問題の難易度などは語れないのですが、言ってみれば、
オールラウンドな天才を求める東大
理系のエキスパートを求める科学大
って感じですので、チリ太郎の言うように偏差値が下だからといって決して「簡単」だとはいえず、むしろ「適性に合った志望校選び」が重要であることがわかりました。

そんなわけで、チリ太郎の冷静な突っ込みにより私の認識が正されたというお話でした。

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