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本物の進学実績(その3)

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前回前々回と生徒の進学先の情報を公表している学校の進学実績を見てきました。筑波大学付属駒場高校と武蔵高校ということで、どちらも男子校の例でした。
チリ太郎が男子校に通っていることから、親の目線はまず男子校の例を探しがちですし、その影響から、このブログでは女子校のことを取り上げる機会が少ないことを自覚しています。

ただ、今回は生徒の進学先情報を公表している学校の例として、女子校も見てみたいと思います。
対象はいずれも高偏差値校ですが、豊島岡女子学園と洗足学園です。
(洗足学園についてはコメントもいただきました。ありがとうございます。)

両学校とも合格実績と進学実績を公表しており、女子校ということもあってかウェブサイトも凝っていて、つくりが丁寧な印象があります。
従来の記事と同様に気づいた点のみ記載していこうと思います。
まずは豊島岡から。

https://www.toshimagaoka.ed.jp/future/shngaku/

豊島岡の進学実績は学校情報をまとめた電子ブックの中で公表されています。
合格実績と進学実績の表がそれぞれ別のページに掲載されています。
1点残念な点があり、この進学者情報は当該年度(2025年度)の卒業生分、つまり現役生の分しか掲載されていません。
ホームページを探すと、既卒者も含めた「合格実績」のpdf(下記)は見つかるのですが、既卒者の進学先まで含めた情報は無いようです。

https://www.toshimagaoka.ed.jp/future/results/

ということで、以下は一旦現役生の進学先についてです。

<2025年度卒業生の進学実績>
○国立大学 合格者数90名のうち進学者75名
ここでも残念な点がありまして、各大学における進学先の学部がわかりません。
東京一科と早慶、医学部の実績は別表で学部ごとに「合格数」がまとめられていますので、一部進学状況がわかるものもあります。
例えば、山梨大学は現役合格者数が2で進学者はゼロ。医学部実績の方にも山梨大学の合格数が2とありますので、山梨大学医学部に現役2名が合格し、進学はしなかったことがわかります。
ただし、同じことを千葉大や筑波大で見ても、何学部の人が進学しなかったのかまではわからないのですよね。

○私立大学 合格者数622のうち進学者105名
早稲田に25名、慶応に19名が進学しており、私立進学者に占める早慶割合は約4割。
その他では、上智に3名、理科大に10名が進学していて、このあたりに学校の特徴が良く出ていると感じます。女子校なのに上智の進学者の方が少ないというね。
(まあ、国立でも一橋進学者2名に対して科学大進学者が14名ですから、まさにリケジョの学校ですよね)

筑駒や武蔵は国立と私立では明確に国立進学者が多かったのですが、豊島岡においては私立進学者の方が多く、このあたりにも特徴がありますね。
大まかな数字で言えば、国立と私立の進学者がだいたい2対3ぐらいの割合になっています。

○その他の進学先
海外大学は実績がありません。
文科省管轄外という記載で、防衛医大に合格者5名、進学者1名がいらっしゃいますが、便宜上、国公立の数字に合算させていただきました。(他の学校はそのような分け方が主流なので)

全体の数字から浪人率を出してみます。
現役での進学者数は180名で、1学年の生徒数は240名との記載がありますので、75%が現役で進学していることになり、25%が浪人していることがわかります。
筑駒や武蔵と比べると浪人率は低いですね。
全くの推測ですが、その分私立への進学者が多くなっていると考えるのは決めつけがすぎるでしょうか…。

男子校と女子校の傾向の違いが見えてくるかもしれないので、続いて洗足学園の実績を見てみます。

https://www.senzoku-gakuen.ed.jp/course/passrecord.html

洗足学園のホームページはトップが重いのですが、進学実績はシンプルで非常に見やすくまとめられています。
豊島岡と同じく合格実績には過年度生も含み、進学実績については現役生のみがまとめられています。ただ、進学実績の方がしっかり学部まで分けられているので、見る側としてはありがたいです。

<2025年度卒業生の進学実績>
○国立大学 合格者数120名のうち進学者91名 ※洗足は防大・防衛医大を国公立に含めています。
試験日が異なる防衛大3や防衛医大13を除くと、16名国公立蹴りがいらっしゃり、これは豊島岡と同程度ですね。
ただ、一橋や科学大合格で進学しなかった生徒がいらっしゃる点がなかなか驚きです。
どういった事情なのか…?
合格者実績の方に学部まで記載があれば、もう少し深堀りできるかもしれませんが、それでも早慶進学ぐらいしか理由は思いつきませんね。

洗足学園と言えば、近年で東大合格者を大幅に増やしたことが多くの方の記憶に残っていると思います。
2023年度 15名(うち既卒1)
2024年度 28名
2025年度 27名(うち既卒1)
という合格実績で、現役率が異常に高いという点も印象的で、2026年度もこの急上昇後の水準を維持できるか気になりますよね。

○私立大学 進学者114名
洗足学園の場合、合格者実績では「早慶上理」「MARCH」「医学部医学科」という単位でしか合格数を公表していません。進学実績の方では(偏差値的に)MARCH以下の大学にも進学しているため、合格実績は国公立と私立上位のみ公表というスタンスなのでしょう。

早稲田に28名、慶応に25名が進学しており、私立進学者に占める早慶割合は約6割。
その他では、上智に3名、理科大に8名、MARCHへ30名が進学。
私立医学部進学者は合格数に比べれば少ないですが、それでも7名が進学していて、慈恵や順天、国福、東邦など中堅以上の大学ばかりです。
国立進学者と私立進学者の割合ですが、豊島岡より国立進学者が多いものの、割合としては明らかに私立進学者の方が多いですね。これは女子校の傾向と判断してもよいかもしれません。

○その他の進学先
海外大学に1名進学されています。Utrecht University(オランダのユトレヒト大学)です。

全体の数字から浪人率を出してみます。
現役での進学者数は206名で、当該年の卒業生徒数は241名との記載がありますので、約85%が現役で進学していることになり、15%が浪人していることがわかります。
豊島岡より浪人率は低く、筑駒や武蔵との比較ではかなり低い数字と言えます。

今回、進学先を公表している学校という切り口で、普段はあまり記事にすることがない女子校の進学実績を見てみました。
先に記事化した筑駒や武蔵などの男子校と比較すると、浪人率の低さ、国公立・私立の進学者割合などに男子校と女子校で異なる傾向みたいなものが見られました。

その他にもいろいろ気づくところがありましたが、それはまた別の記事で述べようかと思います。

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