我が家では、コミックス類は専らレンタルで借りてきて読むことにしています。(妻はネットマンガもチェックしていますが)
そうなりますと、最新刊を読むタイミングはどうしても遅くなりがちです。
今更ながら、「レンタルコミックでは最新刊」だった2月の勝者第8巻を読みました。
この巻では、6年生10月の志望校面談の様子が描かれています。
読者としては、今川家と島津家のやりとりが一番気になるところです。
(読まれていない方には、よくわからない話題ですみません。)
今川家は、現時点での成績が全く足りていないものの、「一定以上の学校でなければ通わせる意味がない。人に言えないような学校は受けない」という姿勢のお母さま。
島津家は、自身の大学受験の経験を子供に押し付け、塾の方針や子供の意見を顧みないお父さま。
マンガですので、極端に描かれていますが、全国を見渡せばこういう親御さんは一定数いるのだろうと思います。そこは、虚構の世界ではなく、「絶対こういう人いるよな」と思えます。
しかし、なぜそのように、「絶対こういう人いる」と思えるのか?
それは、私自身の心の中にも、少なからずそういう気持ちがあるからでしょうね。
私は“自称”モラリストではありますが、
学校を偏差値で判断してしまう
学校のブランドにつられる
チリ太郎に一定以上の学校に合格したら自慢したい
という気持ちがあります。
また、チリ太郎の勉強方針の面でも、
最終的に私が方針を決める
自分の経験によれば…
という傾向が無くはありません。
そう、今川家のお母さまや島津家のお父さまは、誰の心にもいるんですよ。
私は、2月の勝者のあのシーンは、反面教師にするのではなく、親の気持ちを別の方向に昇華させるためにあるのかなと思いました。
つまり、「子供を誇りたい気持ち」「子供に自身の経験を伝えたい気持ち」「子供に幸せになってもらいたい気持ち」
そうした気持ちの方向を、子供が最良の結果を出せる方向に向けるってことですね。
まあ、「何が最良か」ということが誰にもわからないから迷走するんですけどね。
少なくとも1つ言えるのは、親が過信しすぎたり、逆に自信が持てなかったりして、
「家族のチームワークを大きく崩す」
ことは、子供に最良の結果を出させるという面は確実にマイナスになるということです。
マンガの世界ですから、島津家などでも、あの状態からハッピーエンドに持っていくことは可能かもしれません。
しかし、現実の世界では、皆さまも経験があると思いますが、家族間で大きな問題を起こすと、5年や10年くらいのスパンで見て、「あれはあれでよかったよね」と言える日が来ることもありますが、短期ではなかなか収集がつきません。
ですので、中学受験では、受験期間に自らの行動、言動で、家族のチームワークを大きく乱すことがないよう、注意することが重要ですよね。