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心の中はだんだん見えなくなる

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先週、チリ太郎の学校でスクールカウンセラーさんの講演があったので、妻と一緒に聴講してきました。
同様のイベントは以前に1度参加したことがありますが、今回はテーマが「ネット・ゲーム依存」についてでしたので、以前よりも参加者が多い印象がありました。
新1年生が入学したてであり、そうした影響もあったかもしれませんね。

チリ太郎の学校のカウンセリングルームは、2年前は曜日限定の運営だった気がするのですが、最近はカウンセラーさんの人数も増え、日曜日以外の曜日をほぼカバーする体制になっています。
相談数が増えているかどうかはわかりませんが、この分野で生徒・保護者へのサポートを手厚くしたいという学校の意図がよくわかります。

チリ太郎の学校のカウンセリングルームは、生徒の利用はもちろん、保護者も利用できます。(個人的な相談はさすがに遠慮すべきだと思いますが、子育ての上での悩みは相談できます)
その他、先生が生徒指導の上でカウンセラーさんの助言を仰ぐこともあるでしょうし、スクールカウンセラーさんの活躍の場は意外と広いのだと思います。

ただ、時代が変わってきているとはいえ、こうした心の相談に心理的ハードルを上げてしまう人は多いと思います。
気軽に相談した方が絶対に得なのですけどね。実にもったいないことです。

私は、いざというときにチリ太郎に勧めるため、また、自分自身でも相談に行くために、こうした機会にカウンセリングルームとの心理的距離を縮めるよう心掛けています。
中高6年間は長いうえ、その期間に子供は心身の変化に直面するわけです。
「我が家には関係ないだろう」
などと楽観できる方が不思議です。
むしろ、家庭内で解決できない状況にならないために、普段から学校の先生なり、カウンセリングルームやスクールカウンセラーさんと繋がりを持っておく方がよいと思っています。

さて、肝心の講演の内容です。
あまり詳しくは書けませんが、私にとっては本当にためになる時間でした。

妻:「不覚にも、途中で少し睡魔に襲われたよ」

青:「嘘でしょ?! いい話だったじゃん」

妻:「いや、今回は先生のしゃべり方が穏やかだったからさ。つい…」

私はアンケートにも書かせてもらったのですが、自分が色々考えながら子育てに取り組んでいることを後押ししてくれるような内容だったなと感じました。
そういう意味で、すごく励まされました。

このブログでもさんざん書いていますが、チリ太郎のゲーム等にかける時間は平日3~5時間、休日11時間です。
もうね、成績を保っていられるのが奇跡と思えるレベルですが、嘘ではありません。

そうした我が子の様子に口を出したくなる日もありますが、最近はそういう直接的なアプローチをしないようにしています。
ただ、親も「この対応でよいのか」と不安ではありますし、その他の事項も含めてストレスも溜まります。
直接でなくても、どこかで誰かに「それでよい」と言っていただけるのは大きな励みになります。

講演でも少し触れておられましたが、子供とゲーム・動画・SNSとの関わりって、学会の中でも様々な考え方があるそうです。
それゆえ、単純に「標準的な時間」みたいなものは、本来は示せないものですよね。

私は、子供にとって「それ」がどういう存在・位置づけであるのかが問題かなと思っています。

純粋な楽しみなのか?
何かから逃避した結果なのか?
友達との関係上切り離せないものなのか?
時間つぶしなのか?

本人も気づいていないケースがほとんどだと思いますが、「それ」をする主たる理由があるはずです。
外から見ている方が意外とその関係性に気づきやすいわけですが、本人もかなり長い時間をかけて、それに気づく時が来るはずです。

その時に

「ああ、自分が必死にゲームとか動画とかSNSやってたのって、○○だったからなんだな」

と自分で気づくところが思春期における一旦のゴールになるのかなと思います。
そこまで見守らずに親が介入するのは、下手をすると子の成長や気づきの機会を奪うことになるのではないかと思う訳です。

これ、ネットとかSNS、ゲームに限った話ではないですね。
子供は日々の生活で何かに興じ、いずれ自分の行動を客観視したり、回顧したりするときがきます。
その時、自分が感じたことを「親に話してくれるか」はその時の親子関係次第です。
しかし、話してくれなかったとしても問題はないのです。
別に、その子が出した結論を親がジャッジするわけではないので。

カウンセラーさんも講演の中で、

「子育ては制限を少しずつ緩めていくこと」

とおっしゃっていました。
多分、親の管理を少し緩めて、子供が自由に行動・思考する余白を与えてあげるのでしょうね。

寂しいですが、子の自立と親の子離れとはそういうことですね。

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