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開成中学・高校説明会の感想

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10/24・25に開成中学・高校の学園説明会が開催されました。
申込時にはチリ太郎と2人で参加としていたのですが、学校見学がない説明会でしたので、青ティ1人で説明を聞いてきました。

他の有名校の説明会・見学会は、オンライン申込争いが激しく、予約を取るのも一苦労という状況だったのですが、開成は希望者が全員参加できるだけの枠を確保していました。2日×3開催だったのですが、確か、1開催あたり800名程度の枠があったと思います。

妻からは、「開成なんて、行けないし行かないだろ。」と嫌なことを言われましたが、最高峰の学校を知っておくということは悪くありませんし(ブログを書く上で)、何より、チリ太郎が受験期の今しか開成の校舎に入ることができません。(完全に興味本位です)

開成中学・高校はJR西日暮里駅を出てすぐのところにあります。
地図を見ると徒歩2分くらいの距離に見えるのですが、案内では6分となっていました。
確かに学校の敷地までは近いのですが、校門は少し先にあることに加え、学校が小高い場所にありますので、登り坂が続きます。これらを加味しての6分なのでしょうね。

説明会は、参加者を生徒が使用する教室に分散して座らせ、プロジェクターに投影したライブ&録画映像を見る形で行われました。その後、各教室付きの先生が、簡単な質問に答えたり、先生の所感などを話されていましたが、大人数の希望者の参加を受けるために工夫したものだなと感心しました。
講堂などに集合して説明を行う形だと、1回の参加人数を少なめにせざるを得ませんし、映像配信ということになれば、学校の敷地に入ることができません。学校側の配慮が感じられて、私はとても嬉しく思いました。

学園の説明自体はそれほど中身が濃かったというわけではありませんが、各教科の説明の中で、英語の教科説明だけは少し時間を長めにとって、1人の生徒さんのエピソードを紹介しながら進めていました。
このあたり、現校長は海外大学への進学にも力を入れておられるので、そういう指向が反映されているのかなと感じました。
説明全体としては、非常に聞きやすく、また、子供が聞くことにも配慮した楽しいものとなっていたと思います。こんなことならチリ太郎を連れてきてもよかったなと思いました。

いろいろ感じることはあったのですが、なるべく簡潔に感想をまとめてみたいと思います。

・校内アンケートの結果では、学校が楽しい、まあまあ楽しいと答えている生徒が各学年で95%以上。
・現在、創立150周年記念事業として、新校舎(高校)を建設中
・新校舎には、目的を定めない部屋を用意しており、生徒の意見などで用途を決めるつもり。
・1学年の生徒数は300名。高校入学組が100名と、なかなかの規模。カリキュラムは、高校入学組に配慮したものになっている。(実際にはどうかわかりませんが…。)
・授業内容には、大学受験に直結しないような内容も取り入れている。(知的好奇心を引き出したり、生徒に創意工夫させるところに狙いがあると思われる)
・勇壮で知られる体育祭も、低学年のうちはプロテクターを付けたり、生徒の適性を見て役割を振ったりするなどの配慮がある。

いろいろな気づきがあり、書ききれないところもあります。

その他、学校全体のイメージとして、「先輩の背中を見て後輩が育つ学校」とおっしゃっていました。
これは、有名校ならばどこも似た特性があると思いますが、とりわけ、「最高峰」である開成ならば説得力が違ってきますね。
厳しい試験を勝ち抜いて選ばれた生徒たちですから、どの生徒も魅力的であるに違いありません。そうした環境の中で、素質を持って入ってきた新入生たちが憧れを持ち、学業や学校行事、課外活動などに取り組んでいくという好循環がイメージされます。

私が興味を持った点は2点あります。

1つは、「学園説明を聞く限りでは、至って普通の学校のように思われる」ということです。
他の学校のように、「開成らしさ」とか、「伝統」、「建学の精神」みたいなことを連呼しない。
そこには、「伝統に固執しない柔軟性」があるのかなと感じました。

もう1つは、教室単位での説明の際、担当の先生が、「よい学校であることは間違いないが、長所も短所もある。短所は、例えば、『学校生活が少し忙しい』ところですかね。」とおっしゃっていたこと。
学校説明会で、学校の短所に触れるってあまりありませんよね。
そういう意味では、教員の方もあまり力が入りすぎず、バランス感覚を持った方が多いのかなと感じました。

最後に総括しますと、
現在、都内男子私立の双璧は開成と麻布ですが、その2校の比較ですと、開成は「伝統はあるが、それに固執しない柔軟さとバランス感覚がある超優秀校」という印象です。
まあ、どちらも超優秀校ですので、学校を選ぶのは好みの問題だと思いますけどね。

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