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中受も人材獲得競争

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明日10/26にプロ野球のドラフト会議が開催されますね。
今年はペナントレース中に開催される異例の事態となりましたが、セ・パともに、優勝争いの大勢が決した感がありますので、ファンの関心はすでに来季の戦力補強の方に移っていると考えられます。

プロ野球は「興行」ですので、ドラフトやFA制度などに戦力の均衡が保たれる工夫がされています。ドラフトであれば、優秀な選手の獲得機会の公平性が担保されていますね。
これにより、
例に出して悪いのですが、東京ヤクルトスワローズやオリックスバファローズにだって、数年後に優勝争いできる可能性が生まれます。(補強と育成がうまく回ればですが…)

急に話が変わりますが、私立学校の受験競争に関してはどうでしょうか?

例に出して本当に申し訳ないのですが、例えば、武蔵や桐朋などの名門校が、かつての進学実績(ここでは東大入学者数とします)を取り戻すチャンスがあるでしょうか?

この点、おそらく、20年とか30年くらいのスパンで考えればまだわかりませんが、5年くらいのスパンで見て、かつての実績に追い付く可能性は、ほとんど0に近いでしょうね。

これら「かつての名門校」の進学実績が下がっているのは、その学校の教育の質が下がっているのではなく、単純に、よい人材、大学入試で実績を出せそうな即戦力の子供を取れていないことが、一番大きな原因だと思います。
(野球のドラフトに例えるなら、1巡目の指名権を持っていないような状態といえます。)

中学入試にドラフトのように戦力均衡を保つ仕組みはありませんので、「進学実績が下がる」→「優秀な人材が入らない」という負のスパイラルに入ってしまうと、「優秀な人材確保」という面で、最上位校との差が決定的についてしまいます。
5年程度のスパンで覆すには、あまりにも大きな差だと思います。

しかし、見かたを少し変えると、こうも言えると思います。

「かつての名門校は、変わらずに教育の質は確保されている。」

本当に、こんな考え方をしたら身も蓋もないのですが、どの学校も学校説明会などに参加してみると、非常に優れた取り組みをしている良い学校だと思えます。
それを額面通りに受け止めるとすれば、進学実績の差は入ってくる生徒の質の差だと言うこともできるんですよね。(極論ですが)

「東大や国立医学部、難関大の合格者数だけを指標にした教育などもってのほか」

という意見は、私も大いに同意します。保護者はそれでよいです。

しかし、学校経営者は、そうはいきません。
多くに人が参考にしている指標を無視したら、沈むのは早いです。
一度軌道を外れてしまうと、そもそも自らが実践したかった教育も実現が難しい状態になりかねません。

前述の2校ですが、立て直しは少し長い道のりになるでしょう。
それでも、武蔵は少人数の完全一貫校ですので、改革の結果を出しやすいでしょう。
創立100年を機に、往時とはいかないまでも、再上昇、復活の可能性は十分あると思います。

桐朋は、小学校からの持ち上がりや高校入試など、多様性を持たせている分、改革の成果があらわれにくく、立地的にも、多摩地区に都立一貫校や進学重点校があり、非常に苦しいですよね。
例えばですが、国立や立川に住んでいる人が、「駒東や海城を目指そう」ではなく、「桐朋でいいじゃん」と思ってもらえるようでないと復活は難しいですかね。

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