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頂点集団にも怠け心がある

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毎週土曜日の朝は日テレの「ズームインサタデー」を観ているのですが(私が好きでそうしているだけです)、中でも、「プロ野球熱血情報」のコーナーが好きです。

私はジャイアンツファンというわけではありませんが、このコーナーはプロ野球選手のオフトークが聞けるのでいつも楽しみにしています。(他の球団でもこういう番組はあると思うのですが、大抵は地方ローカルでしか放映していませんね、残念ながら。)

さて、6/11(土)の同コーナーを観ておりましたら、「雨」というテーマで各選手がトークを展開していました。
そこで垣間見えたのが、

「雨=試合や練習が休み=やった!」

という野球選手共通の思いですね。選手の間ではアルアル的な話かもしれません。

私はそのトークを聞いていて、

「プロ野球選手という日本の野球界ではトップに位置する人でも、雨で試合や練習が中止になると、『やった! 休みだ!』って思うのだな」

と思いました。

外から観ているファンなどは勝手なもので、よく
「現役の期間は短いのだから、野球に100%集中して当たりまえ」
「職業として野球を選んだのだから」
「特に若手は休日返上で練習すべき」

なんて言いますけど、プロ野球選手も人間ですからね。
おそらく、選手もファンの言うようなことを頭の中では理解していると思います。
しかし、心の中、本音の部分では、「時々休めたら幸せだなぁ」と思うわけです。
この気持ち、理解できない人はいないと思います。

稀に、ストイックを絵に描いたような選手がいたり、野球が楽しくて楽しくてたまらないという選手もいると思いますが、意外と少ないのではないですかね。
我々素人的には、そういう人が頂点に集ったのがプロの世界のように思えますが、そういう人はプロの中でも意外と少数と予想します。

この話の流れで何を言いたいのか予想がつくと思います。

中学受験や大学受験、その他専門職を目指す人、どんなケースでも言えることですが、

「自分で選んだ道だから」「自分で立てた目標だから」という理由で100%集中しろ、専念しろという声掛けをする人がいますが、それにも限度があるということです。
(時々叱咤激励として言う分にはアリだと思いますが)

人間はそんなに意志が強い生き物ではありませんので、集中できる人、専念できる人はかなり特殊な部類です。
「休みたい」「ゆっくりしたい」「ゲームしたい」「ただダラダラと過ごしたい」という気持ちを否定すべきではありませんし、そういう気持ちが湧いてきたから人間的にダメというものでもありません。むしろ、自然なことです。

重要なのは、そういう人間らしい気持ちが湧いたときに、「どう対処するか」を教えることですね。頭ごなしにダメだと切って捨てるのは精神論となんら違いがありません。

時には厳しい言葉で「喝」を入れることも必要であると思いますが、普段の声掛けは、明るくポジティブに、できれば、具体的に役立つアドバイスを心掛けたいものです。

例えば、弱い心に流されないようにするために、
「サボれない環境に身を置く」
「習慣化する」
「(時間と気持ちの)オンオフを明確にする」
などなど、具体的な方策があると思います。

「怠け心」は許容しつつ、「具体的な対策」によって自分を律することを教えられたら理想的だと思います。

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