スポンサーリンク

人材育成は難しく子育ては簡単

ランキング応援をお願います

最近仕事をしていて思います。

「人材の育成って難しいな」と。

人材育成というと「新人職員の育成」「部門リーダーの育成」「幹部候補生の育成」みたいな観点はかなり昔からあったと思います。
最近はそれに加え、非正規職員の育成という問題もあります。
昨今、非正規職員の割合が正規職員より大きいなんていう会社はザラだと思いますが、非正規職員は例えば新卒の職員のように一様ではなく、年齢やスキル、モチベーションなど、本当に様々です。
しかも、ほとんどの会社では非正規職員の雇用年限は5年以内に設定されていると思いますので、そういう限られた期間の中で「どれぐらいの業務を担える人材になってもらうか」という問題もあります。

こうした大人を対象とする人材育成って本当に難しい。

昔のように正規職員で採用はほぼ新卒に限られていた時代であれば、「1人の先輩職員が1・2名の若手職員を指導して一人前に育てる」みたいなのが標準的なモデルでしたが、おそらく最近は、「1人の正規職員に1名程度の新人職員、2~3人の非正規職員がぶら下がり、人を育てつつチームとして機能させる」(この単位を複数束ねるのが中間管理職)みたいな形態が多いのではないかと思います。
これって、客観的に見て育成を任されている職員の負担が大きすぎますよね…。

会社において人を育てるとき、具体的に指示されることはありませんが、採用して半年とか、1年ぐらいの単位で「ある程度にする」ということが(暗に)求められます。
しかし、実際に指導してみると、1年ぐらいではなかなか一人前というレベルに届きません。私の感覚ですと、2年半から3年ぐらいで自立した職員になる感じです。
そうなると、非正規職員などは4年とか5年の雇用年限のうち、半分以上が「育成期間」みたいな感じになってしまいます。
また、個々の資質もばらつきが大きく、能力とモチベーションが備わっている人は1年も待たずに仕事を任せられるレベルに成長しますが、そういう方は半分もいません。結果として、できる人は信頼を得て仕事を任され、さらに成長しますが、同じ給料で育成期間がひたすら続く人も多いです。

そこへ行くと、子供の成長、育成というのは楽だなと思います。

もちろん、学校に通うこと自体が100%育成なので「育って当然」という見方もありますが、それを除いても、個々の問題はあったとしても、全ての子供が一定レベルには成長していきますよね。退化することはほぼありません。
親が特別なことをしなくたって、それこそ知らない間にどんどん成長していってくれます。

ですので、子供の成長に関しては贅沢言っちゃいけないなと思います。

「あの子と比べてうちの子は…」みたいなことを言い出すと、全体としては順調に成長していることが見えなくなってしまいます。

自分の子供だけをしっかり見つめて、日々、できなかったことができるようになることを喜び、新たに気づいたことがあれば「よく気づいたね」と褒め。そうした心構えで臨む子育ては、実に喜びに満ちているなぁと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする