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合格者にも危うさがある

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昨日の記事の補足です。

昨日の記事の最後に、「都立1本」を願う人にとっては、(受かった人にとっても、受からなかった人にとっても)とりわけ危うさを感じると申し上げました。

不合格になった人はともかく、合格した人にもリスクがあるのか?

進学先で深海魚になってしまうリスクでしょうか?

まあ、都立中高一貫校に限らず、御三家にだって深海魚は発生します。
ただ、都立中高一貫校の場合は、私立とは異なる理由で注意すべき点があると思います。

それは、

「入学後の指導にマッチした子が選ばれていない可能性がある」

というリスクですね。

都立中高一貫校は、学習の面では私立の進学校と同じようなことをしているのです。
カリキュラムの進度は早く、宿題も多いです。

では、適性検査を潜り抜けてきた子は、必ずそれに耐えうるのか?

適性検査というやや特殊な方法で選考しておいて、実際の教育が進度の早い先取り教育であった場合、明らかにアンバランスですよね。

これは私の個人的な考えですが、
思考力メインの適性検査で取ったらなら、先を急ぐよりも、じっくり思考力を養成するカリキュラムを組めばよいのにと思います。
逆に、入学後にどんどん先取り教育をしていきたいのならば、入試も先取りした内容である方が理にかなっていると思います。
(建前上、そういうことはできないのかもしれませんが)

都立中高一貫校に進学する場合は、それなりにエンジンを吹かしていかないといけないでしょうし、もし、「頑張っているのについて行けない」となるようなら、「その子の成長には合っていなかった」ということもあるかと思います。でも、そこに至って途中下車するのは、相当な決断力が必要ですよね。

まあ、科学の実験のように、人生を2つの条件で対比しながら歩むことはできません。1つの選択をしたなら、その道が最善であったと納得できるように進むしかないのですけどね。

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